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2025.07.24赤ちゃんの「わかる」と「しゃべる」は別物!ベビーサインで広がるコミュニケーション

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

【1】赤ちゃんの「わかる」と「しゃべる」はタイミングが違う

「うちの子、まだ全然しゃべらなくて…」


そんな声をよく耳にします。でも実は、赤ちゃんは言葉を話す前にちゃんと“わかって”いるってご存じですか?

奥村優子さんの著書『赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか』には、こんな興味深いデータが紹介されています。

 

赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか~ヒトに備わる驚くべき能力~ (光文社新書)
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【2】赤ちゃんはこんな言葉をもう「理解」している!

赤ちゃんたちは、まだしゃべれなくても、生後6〜10ヶ月頃には以下のような言葉を理解していることが多いのです。

(小林哲生・奥村優子・南泰浩(2016)語彙チェックリストアプリによる用事語彙発達データ収集の試みより。50%の子どもが理解・発話できる月齢(50%到達月齢)を推定したもの)

  • 自分の名前 ▶︎ 6.9ヶ月

  • バイバイ ▶︎ 8.6ヶ月

  • いないいないばあ ▶︎ 9.2ヶ月

  • ママ ▶︎ 9.7ヶ月

  • おっぱい ▶︎ 10.3ヶ月

すごいですよね!
でも…

【3】「理解」してから「発話」までにはこんなに差が!

ところが、同じ言葉を実際に発するようになるのは、1歳を過ぎてからというのが一般的です。

たとえば…

  • 「まんま」▶︎ 理解:9.9ヶ月/発話:14.3ヶ月

  • 「ママ」▶︎ 理解:9.7ヶ月/発話:15.3ヶ月

  • 「バイバイ」▶︎ 理解:8.6ヶ月/発話:16.8ヶ月

  • 「どうぞ」▶︎ 理解:10.2ヶ月/発話:20.2ヶ月

この数ヶ月のタイムラグ、気になりますよね?

【4】その「伝えられないもどかしさ」をサポートするのがベビーサイン!

この「わかってるけど言えない」時期に、赤ちゃんがフラストレーションを感じてしまうこともあります。

そんなときに役立つのが、“おててで伝える”ベビーサインなんです。

たとえば、

  • 「もっと食べたい」を【もっと】のサインで

  • 「おっぱいほしい」を【おっぱい】のサインで

  • 「バイバイ」と言えないときも、手を振るジェスチャーで

赤ちゃんが言葉になる前の思いを表現できるって、とてもすごいことですよね。ベビーサイン育児を体験すると、赤ちゃんが理解しているだろう語彙は、この研究のデータよりももっともっと多くて、早い時期からという感覚があります。(しっかりとしたデータがなくてもどかしいですが・・・)

【5】ママやパパも「伝わる喜び」に出会える!

ベビーサインを使うことで、


「この子、ちゃんとわかってる!」
「こんな気持ちだったのね!」

そんな“通じ合えた瞬間”が増えていきます。これは、言葉のやりとりだけでなく、親子の心のやりとりを育てる大切な時間。そう!このやり取りができる時間が、子どもの社会性や心を育てる事に繋がり、親の育児の自信にも繋がるんです。

【6】おわりに:赤ちゃんの“伝えたい”を応援してあげよう

赤ちゃんは、想像以上に多くのことを理解していて、伝えたい気持ちもたくさん持っています。でも、口から言葉が出るには少し時間がかかるんです。

その間、伝えられる手段としてベビーサインを知っておくと、親子の毎日がぐっと楽しく、あたたかいものになります。

「うちの子、まだしゃべらないから心配…」という方こそ、ぜひベビーサインを試してみてくださいね。

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2025.07.23育児に自信が持てた瞬間。私がベビーサイン講師を目指す理由

ベビーサインがくれた、あたたかな記憶とこれからの夢(Sさんの課題エッセイから)

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

偶然の出会いがくれた、親子の幸せな記憶

長男を育てていた2008年。育児に戸惑いながら過ごしていた日々の中で、たまたま手に取った育児雑誌に載っていた「ベビーサイン」の文字。

見様見真似で取り入れてみたところ、まだ話せない息子と交わせた数個のサインが、想像以上にうれしく、楽しく、心が通じ合う幸せを感じさせてくれました。

教室に通っていたわけでもなく、本格的な知識があったわけでもない。
それでも、あの時の「通じた!」という瞬間の記憶は、今でもあたたかく残っています。

療育の現場で再確認した、ジェスチャーの力

その後、私は児童発達支援センターで児童指導員として働き始めました。

そこには、聴覚より視覚での理解が得意な子や、言葉が不明瞭で伝わりにくい子も多くいました。

ある日、ジェスチャーを伝えたことで、その子の表情がみるみる明るくなり、気持ちの安定や自己表現力が大きく変化したのを目の当たりにしました。

「もっとたくさんのジェスチャーがあれば…」
そう思った時にふと、あの“ベビーサイン”の存在を思い出したのです。

三男を出産したこともあり、今こそきちんと学び直したいという気持ちが強くなり、まずはオンラインでアドバイザー講座を受講。
けれどそれだけでは物足りず、認定講師講座に挑戦しました。

赤ちゃん軸のコミュニケーションが、親子の一生の宝物に

学びを深める中で、ベビーサインは単なる「しぐさ」ではなく、**赤ちゃんにとっての“言語”**であることを強く感じました。


大切なのは「ママが教えること」ではなく、赤ちゃんの伝えたい気持ちを引き出し、受け止めてあげること。


その視点に立つことで、親子の関係は格段に深く、豊かになります。

使える時期は限られているけれど、その短い間に交わされる“サインでの会話”は、きっと一生の宝物になります。

完璧な子育てなんて、誰にもできません。
でも、ベビーサインを通して笑顔が増える家庭があるなら、そのお手伝いがしたい。私が講師になりたい理由は、まさにそこにあります。


「赤ちゃんがもっとママを好きに」

「ママがもっと赤ちゃんを愛しく」

そんな親子の毎日を、そっと支える存在になれたらと思っています。

ベビーサイン講師という選択で、あなたの子育て経験が誰かの力になる

あなたの子育てが、誰かの心を救うかもしれません。
赤ちゃんの気持ちを“見える化”するこの素敵なスキルを、もっと多くの親子に届けてみませんか?

講師育成プログラムはオンラインで受講可能。子育て中でも、全国どこからでも学べます。

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2025.07.22正解探しの子育てから、「わが子を見つめる子育て」へ

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

「周りの目」のために頑張る子育て、していませんか?

「こういう子だったらいいな」
「ちゃんとしているって思われたい」


――それって、“まわりの目”のための子育てになっていませんか?

青木悦さん(教育ジャーナリスト)のインタビューで印象的だったのが、
**「自分の見方よりも、“周囲からどう見られるか”に縛られる親が多い」**という言葉でした。

(はい、これも、酒井駒子さんの表紙イラストで購入したバックナンバー。2010年5月版です)

まるで、子どもが「自分の評価の一部」であるかのように、「ちゃんとした子」に育てようと必死になる。


でも子どもって、親の期待通りにはいきません。そんなとき、親は“否定された”と感じてしまい、怒らなくてもいいことで怒ってしまう――
その結果、子どもはなぜ怒られたのか分からず、親子の心がすれ違ってしまうのです。

確かに!確かに!

息子が生まれてからずっと「ベビーサインを広める仕事」をしていると、うちの子達を「ベビーサイン協会の代表の子ども達」って見て取る人もいるよな~って多少不安になったことも、そういえば昔ありましたね・・・

「助けて」と言えないママたち

青木さんは、今の親世代が**「助けてが言えない孤立状態」**にあるとも話していました。

・倒れるわけにいかない緊張感
・本音で弱さをさらけ出せない
・情報収集に一生懸命で、「間違えたくない」と思いすぎる

でも、本当は――
正解なんて、子育てにはないんです。

そうそう!だから、私は

子育てなんて、「間違えてなんぼ!!!」って思った方が、ずっとラクだと思うんです。

わが子を“見る力”こそが大事

子どもは一人一人違います。
性格も、気質も、発達スピードも、育つ環境も――全部違う。

だから、ベビーサイン育児の普及の時に、繰り返し私が言うのは、目の前の「わが子」をちゃんと見ることが一番大切な子育ての軸ってこと。

「○○ちゃんはもう歩いてるのに」
「△△くんはもっとおしゃべり上手なのに」

そんなふうに比べることに意味はありません。
親がやるべきなのは、「比べる」ではなく、「見る」こと。

我が子の目線、気持ち、サイン、全部を受け止めていくこと。

「ベビーサイン」が教えてくれた、“わが子を見る”喜び

まだお話ができない赤ちゃんでも、ちゃんと意思があって、伝えたいことがある。

【ベビーサイン】は、それを見逃さないツールです。

ママと赤ちゃんが“見る”“見つめ合う”“感じる”関係になるための、
最初の一歩かもしれません。

赤ちゃんの「手のひら」には、ママへのメッセージがぎゅっと詰まっています。

「わが子の今」を信じて、ちゃんと向き合おう

「うちの子はうちの子」
「この子の育ちを見守ろう」

そう思えるようになると、怒りや焦りよりも、“信じる力”と“愛しさ”が育っていきます。そしてそれは、子どもにとっても最高の安心材料。

青木さんはこうも言っています。

「唯一のしつけは“抱きしめること”だと思う」

ベビーサインもまた、言葉を超えた“抱きしめる”行為かもしれません。
あなたのまなざしと、赤ちゃんの手がつながるとき、そこに比べなくていい親子の幸せがきっとあるはずです。

(ある夏の日。娘の描く線の上をたどって歩く私)

「正解」はない。でも「わが子」はここにいる

迷って当たり前、不安になって当然。

でもそのたびに、“わが子の今”に立ち返ってください。

子育ては「評価されること」じゃなく、
“わが子と一緒に育ち合うこと”

そして、わが子と楽しむこと

そのことを思い出させてくれるのが、ベビーサインのようなあたたかいコミュニケーションなのかもしれません

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2025.07.18「育児、辛いから笑顔にしたい」看護32年目の私が選んだベビーサインの理由

今回は、看護師歴32年のKさんがベビーサインと出会った経緯をお話します。

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

Part 1:命と向き合ったキャリア30年、そして…

救命センターからNICUへ–小さな命と母親の胸の内

看護師歴32年、救命センターで「助かって御の字」の現実に向き合ってきたKさん。妊婦の心停止や、産声を上げられずに亡くなる赤ちゃん…
何度も「自分には何もできない」と無力感に苛まれました。しかし、NICU で新生児をケアし、母親たちの胸に深く刻まれる“育児の不安”と対峙するうちに、「命を預かるだけでは足りない」と思うように。

Part 2:看護師だからわかる、母子の“本当の声”

“不妊→出産→育児” の苦悩と、言葉にならない思い

産科専門病院で働く中、Kさんは、
「産んだのに可愛いと思えない」
「どう育てたらいいか分からない」

といった母親たちの‘本音’に出会います。
命をつなぐだけではなく、「産んでからも支える」育児支援の必要性を痛感。そこで出会ったのが、ベビーサイン教室の存在でした。

Part 3:ベビーサイン講師への想い

「言葉以前の気持ちに寄り添う」地域の“おばちゃん”になりたい

当初は上司の薦めで講習会へ参加したKさんでしたが、学べば学ぶほどその可能性に心が躍ります。


言葉を話せない赤ちゃんと、ママの気持ちをつなぐコミュニケーション。
「育児が辛い」から「育児が笑顔になる」瞬間を届けたい。

医療者としてだけでなく、地域の‘聞き役’として寄り添える存在に。

今は
「世界中のお母さんと赤ちゃんの笑顔のために」、「田舎の産科でコツコツと」、そんな大きな夢を胸にワクワクしているそうです。

まとめ:あなたの“経験と想い”をベビーサインに

Kさんのように、命を見つめ、母親の悩みに向き合ってきたからこそ、
— 言葉よりも早いコミュニケーションに価値を見出すことができる。


看護師、保育士、カウンセラー、初産ママ…どんな経験でも「もっとあのとき知っていたら」を支えることにつながります。

今、あなたにしか伝えられない“あの想い”があるなら。

ベビーサイン講師という新しいフィールドで、誰かの笑顔の一歩を支えることができるかもしれません。

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2025.07.14「動画じゃ言葉は育たない」って本当?科学が教える赤ちゃんの学び方

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
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です。

 

赤ちゃんが「学ぶ」ときに必要なもの

皆さん、赤ちゃんって「言葉」をどうやって学んでいくのか知っていますか?

「言葉を聞いていれば、自然と話せるようになる」でしょうか?

実はそうではないことが、科学的にわかってきています。

アメリカの言語発達研究の第一人者、パトリシア・クール教授は、生後9ヶ月の赤ちゃんたちを対象に、こんな実験を行いました。

Patricia K. Kuhl, Feng‑Ming Tsao, Huei‑Mei Liu (2003)
“Foreign‑language experience in infancy: effects of short‑term exposure and social interaction on phonetic learning”,
Proceedings of the National Academy of Sciences, 100(15):9096–9101.

 

研究内容のまとめ

  • 対象:米国在住の9〜10ヶ月の赤ちゃん。

  • 方法:12回(1回約25分、月〜金隔週と4週間にわたり)研究室でマンダリンを聞くセッションを実施。

    • グループ①:生身のネイティブ話者(読み聞かせ+遊び)との対面。

    • グループ②:同じ内容を録音(音声のみ)で聴取。

    • グループ③:同内容を録画(音声+映像)で視聴。

結果→スクリーンでは赤ちゃんの「学びスイッチ」は入らない

  • 対面グループだけが音素識別の能力が向上。

  • 録音・録画グループは全く変化なし。

この実験から、私たちが学べるのはとてもシンプルなこと。

👉 赤ちゃんは、ただ音を聞いているだけでは言葉を学ばない

👉 人と人との“やり取り”がある時に、学びのスイッチが入る

スマホやテレビで動画を流しておいても、それは**「コミュニケーション」ではない**のです。

 

赤ちゃんにとって必要なのは「やり取り」

言葉が育つために必要なのは、目と目を合わせたり、声のトーンに反応したり、真似をしてみたり…そんな双方向の関係性の中での経験です。

それをたっぷりと届けてくれるのが、ベビーサインというコミュニケーション方法。

おしゃべりできる前から「手の動き」で会話が成り立つと、そこに、「やり取り」が生まれます。受け身ではなく、自分から

「【もっと】絵本読んでほしいな」

「あっ、【ネコ】がいたよ!」

とか伝えられるようになれば、自然とママやパパがお返事をしてくれるようになります。

 

ベビーサインは「スクリーンを超える体験」

ベビーサインを通して生まれるのは、言葉そのもの以上の体験です。
ママやパパと笑い合ったり、わかり合えたりする心のやり取りが、赤ちゃんの脳と心を刺激し、育てていきます。

映像や録音ではできない、「今ここで、あなたとつながっている」体験。それこそが、赤ちゃんがことばを学ぶ土台になるのです。

 

まとめ:スクリーンでは育たないものを、あなたの手で

赤ちゃんにとって、一番の教材は「ママ」「パパ」そして育児に関わるすべての人たちです。

声、表情、手の動き…それら全部が、赤ちゃんにとっての生きた学びです。

動画を見せているだけでは育たない、でも、抱っこして、目を合わせて、優しく語りかけるだけで、赤ちゃんはどんどん言葉の世界に近づいていきます。

ベビーサインを、ぜひその“はじめの一歩”にしてみてくださいね。

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2025.07.13「人類の最先端にいる君へ」赤ちゃんに惚れる育児はベビーサインから始まる

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
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吉中みちる
です。

 

子どもは“人類の最先端”なんだ

詩人・工藤直子さんが『母の友』2009年9月号でこんな言葉を残しています。(なんでこんな古い『母の友』から引用なの?っって思った方に・・・表紙の挿絵が大好きな酒井駒子さんなので、数ヶ月前にバックナッバーをシリーズで20冊ほど大人買いした中の1冊なの)

「子ども達は、最先端にいる…今、生まれたばかりの人が、人類の波の先端のところにいるのです。」
「だからこそ大人が子どもに惚れて欲しい。そして、『君たちが先を行くんだね。頑張れよ』とエールを贈って欲しいと思っています。」

これは、子どもたちがまだ知らない未来を背負い、未知の可能性を内包した「人類の未来そのもの」だという発想。生まれたばかりの赤ちゃんが「最先端」っていう発想!すごくないですか!!!


ただ赤ちゃんを育てるのではなく、「未来を育てる」ってすごくワクワクする言葉ですよね

子どもに惚れるって、どういうこと?

「かわいいから」で終わらずに、
「人類の先端にいる、君の今日」に惚れる——

  • ちょっとした視線の動き

  • 小さな指がさしているその先にあるもの

  • おもちゃをぎゅっ!とつかむ瞬間の力強さ

こうした日々の「小さな気づき」こそ、私たち大人が見逃しちゃいけないものです。

そう!赤ちゃん達の「今」に惚れて欲しい!

ベビーサインは“子どもに惚れる”第一歩

そこでおすすめしたいのが、『ベビーサイン』という育児法。

なぜなら、赤ちゃんの“伝えたい気持ち”をキャッチできるからです。

  • 【バナナ』欲しい

  • 【帽子】かぶって外に行きたい

  • 【ねんね】したくなっちゃった
    小さな手での動きで、赤ちゃんの気持ちがはっきりわかります。

それはまさに「人生の最先端にいるその瞬間」をキャッチすること。
子どもが「伝えている」その気持ちに惚れれば、親子の気持ちもぐっと近くになりますね。

でも最初は、ちょっと抵抗があるかもしれない

  • 工藤直子さんは、こんなことも言っています。

    「大人というのは、経験のないもの、わからないものについては否定的になりがちですね。」

    —— これ、本当にその通り。

    「赤ちゃんが手で気持ちを伝える?ほんとに?」
    「言葉の発達が遅れるんじゃないの?」
    「ちょっと手間がかかりそう…」

    最初は、そう感じる人もいます。
    でも実際にベビーサインを知り、赤ちゃんの表情や手の動きに気づき始めると——

    「なんでもっと早く知っておかなかったんだろう」
    そんな風に思うママ・パパもたくさんいます。

まとめ:「惚れる」って育児の原動力

  • 赤ちゃんは人類の最先端

  • ベビーサインは「君の声」をちゃんと受け取れるツール

  • 「伝えられたね」「すごいね」が、子どもと大人の愛と尊敬を深める

赤ちゃんという未来そのものに惚れる育児。
それを始めるなら、まずはベビーサインで“伝えたい”を受け取ってみませんか?

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2025.07.12赤ちゃんが生まれて、親になる──私たちの出発点

赤ちゃんの「伝えたい」が見えてくるベビーサイン

 
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
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です。

 

親は0歳から始まる

「子どもが生まれて初めて、人は親になる」

これは鎌倉時代の禅僧・道元が残した「小児現成(しょうにげんじょう)」という言葉だそうです。

(↓以下のオンライン記事内に書かれていました)

 

 

私たちは30歳、40歳で赤ちゃんを迎えたとしても、親としてはその日がスタート。


子どもが1歳になったら、親も1歳。
10歳になったら、親も10歳。

つまり、「親の成長は、子どもの成長とともにある」ということ。

この言葉、当たり前の事が書いてあるんだけど、改めて、そうだよな~と深く共感したんです。


子育てって、「何歳になっても、初めてのことだらけ」。これまでのキャリアとか学んできたこととかあんまり役に立たないこと多いですよね・・・


戸惑って、悩んで、でも、ふとした瞬間に泣けるほど嬉しい。そんな毎日を、赤ちゃんと一緒にゼロから歩いていく。それこそが「親になる」ということなのかもしれません。

思い通りにならないからこそ、成長できる

「自由に」「自分らしく」「キャリアもあきらめない」


こうした言葉を今時の若者は求めているのかもしれない・・・

そうすると、赤ちゃんが生まれると、どうしてもそれらから遠ざかってしまったような気がするものです。

でも、道元の言葉やこの記事に出会って思いました。


「自分らしさ」って、たったひとりで自由に動けることじゃない。「本当の成長」って、自分以外の誰かと関わりながら育っていくものなんだって。

子育ては、思い通りにならないことの連続。でも、だからこそ私たちは「忍耐」や「工夫」や「優しさ」を自分の中に育てていける。

それはいつか、仕事や人間関係や、自分自身の人生に、しっかりと力を与えてくれるんだと思います。

赤ちゃんとの“はじめの一歩”に、ベビーサインを

そんなふうに、赤ちゃんと一緒に“親0歳”から育っていく中で、私が「ぜひチャレンジしてほしい」と思うのが ベビーサインです。

ベビーサインとは、赤ちゃんが言葉を話す前から、手の動き(サイン)で気持ちや欲求を伝える方法。

おっぱい飲みたいときには【おっぱい・ミルク】のベビーサインで、どこかが痛いときには【痛い】のベビーサインで、おしゃべりできる前から伝える事ができるんです。

親0歳のスタート記念に、赤ちゃんと一緒に新しい「言語」=「ベビーサイン」学ぶこと、おすすめですよ~

赤ちゃんがサインを覚えることで、
「気づける」

「受けとめられる」

「わかりあえる」
そんな幸せなやりとりが、毎日の中に生まれてくるんです。

親になることは、ひとりの人としての冒険

もし、あなたがこれから赤ちゃんを迎えるチャンスがあるなら。どうか怖がらずに、そして“自分らしさ”をあきらめずに、赤ちゃんとの人生にチャレンジしてみてください。

赤ちゃんと一緒に0歳からスタートする「親」としての人生は、人としての“本当の成長”を支えてくれる、かけがえのない時間になるはずです。

その最初のコミュニケーションに、ベビーサインという優しい手段があなたと赤ちゃんの絆を、もっと深く、もっと楽しいものにしてくれますように。

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2025.07.11子どもの“言い間違い”が天才すぎて笑えるランキングTOP10

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吉中みちる
です。

 

はじめに

「ねえママ、今日ね、テベリでアンパンマン見たの!」
「えっ、テベリ……?ああ、テレビね(笑)」

子どもがまだ話しはじめたばかりのころ、言いたいことは伝わっているのに、ちょっぴりズレたその言葉に、つい笑ってしまった経験ありませんか?

今回は、そんな**「思わずメモしておきたくなる!子どもの可愛い言い間違い」**を、エピソードつきでランキング形式にしてご紹介します。

子どもの言い間違い ランキングTOP10

第1位

「とうもころし(とうもろこし)」

言い間違い界の王者。
「夏になると毎年『とうもころし食べたい!』と元気に言う息子が可愛すぎて、むしろ大人も真似してました(笑)」


第2位

「エレベーター→エベレーター」

「ヘリコプター→ヘリポッパー」

長いカタカナ語は、音の順番がぐちゃぐちゃに!
「“エベレーター乗ろうね”って言われて、最初何のことかわかりませんでした(笑)」

ここで、ベビーサインがあるととっても助かるんですよ~


第3位

「テレビ→テベリ/テビリ」

簡単なようで難しい「テレビ」も、幼児にはハードル高し!
「“テベリ見たい!”っていうので、いつの間にか家族全員“テベリ”派に(笑)」


第4位

「ポップコーン→コップポーン」

音の響きだけで覚えてるから入れ替わっちゃう!
「映画館で『コップポーン買って!』と叫ばれて、隣の人が吹き出してました😂」


第5位

「パイナップル→ぱいなっぷりゅぷりゅ」

もはや可愛すぎるオリジナルワード。
「“ぱいなっぷりゅぷりゅ食べたい〜!”って駄々をこねられて、笑いをこらえるのが大変でした」


第6位

「アボカド→アドカボ」

「ペンギン→ペンビン」

外来語は入れ替え自由?!
「“アドカボ大好き!”って言ってて、どこかの新しい食材かと思いました(笑)」


第7位

「しょくぱんまん→しょくまんたん」

アンパンマンシリーズは言い間違いの宝庫。
「“しょくまんたん、がんばれー!”って応援してる姿がもう…癒しそのものでした」


第8位

「スパゲティ→すかべってぃ」

おしゃれな言葉ほど混乱しやすい!
「“今日はすかべってぃ?”って聞かれて、爆笑しました!」

これ、わが子もよく間違えてました!懐かしい。


第9位

「お薬→おすくり」

「頑張れ→ばんがれー」

言いやすいように変換されるのがまた可愛い♪
「“おすくりのんだよ!”って得意げな顔がたまらなかったです」


第10位 その他・名作語録集

  • 泥棒 → どぼろー

  • 目玉焼き → めだやまき

  • 凸凹 → でここぼ

  • プレゼント → プゼレント

  • 乙女座 → おこめ座

思わずメモしておきたくなる“名言”ばかりですよね!

うちの子で覚えているのは

・シャボン玉 → しゃどんだま (めっちゃどんくさそう爆  笑

子どもの言い間違いは「発達のしるし」

言い間違いは、子どもが一生懸命に**「耳で聞いた言葉を自分の口で再現しよう」としている証拠**。言語発達の中でよくある「音位転換(音の順番の入れ替え)」や「似ている音への置き換え」で、自然と修正されていきます。

まとめ:今しかない“宝物”を残そう

子どもの言葉って、日々成長しているから、「間違い」も「未完成」も本当に今だけのもの

可愛い言い間違いは、ぜひスマホのメモや日記に書き残しておくと、何年たっても心があったかくなる大切な思い出になりますよ。

そして、言い間違いの前に楽しい事がいっぱい思い出になるのが「ベビーサイン」。

アレがこれに見えたの?
えっ?聞き間違って今、そのベビーサインする?
ってエピソードはまたいつか沢山紹介させてくださいね。

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2025.07.10スマホばっかり見てるのは、子ども?それとも…?

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「うちの子、スマホばっかり見てて…」

よく耳にするこの言葉。でも、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

「スマホばっかり見てる子ども」は、もしかしたら親の姿をまねしているだけかもしれません。実はこのこと、韓国の複数の研究で、すでに明らかにされているんです。

 

研究が明かす「親と子のスマホ依存の関係」

韓国の研究チームによる調査で、親がスマホに強く依存している家庭ほど、子どももスマホに依存しやすいことがわかっています。

たとえばこちらの研究👇
▶️ Lim & Jeong(2022)
「The Relationship between Korean Parents’ Smartphone Addiction and That of Their Children」

 

この研究では、親のスマホ依存が子どもの“社会的引きこもり”を通じてスマホ依存につながっていることが示されました。

つまり、親のスマホ時間が長くなると、子どもはひとり時間が増え、スマホへと向かってしまうのです。

年齢や性別に関係なく、親の影響は強い

さらにこちらの研究も👇
▶️ Son, Cho & Jeong(2021)
「Effects of Korean Parents’ Smartphone Addiction on Korean Children’s Smartphone Addiction」

 

この研究では、子どもの年齢や性別にかかわらず、親のスマホ使用習慣がダイレクトに子どもに影響していることが報告されています。

つまり、「小さいからまだわからないでしょ」と思っていても、親のスマホ姿はしっかり見られている、ということですね。

親のスマホ依存 → ネガティブな育児態度 → 子どもの攻撃性・依存

さらに深掘りすると…

▶️ Doo & Kim(2022)
「Parental smartphone addiction and adolescent smartphone addiction…」

 

親のスマホ依存が「突き放す」「無関心」といった育児態度につながり、子どもの攻撃性やスマホ依存に影響していることも示されました。

 

韓国のニュースでも報道されました

韓国の主要メディア「The Korea Times」でも次のように報道されています。

 

親がスマホ依存度「高」グループに分類される家庭の子どもは、78.6%がスマホへの依存傾向あり
「親が変われば、子も変わる」は本当だったのです。

赤ちゃん時代からできる、スマホに頼らない時間づくり

ここまで読んで、「とはいえ、赤ちゃんはスマホが好きで静かになるし…」と思った方も多いかもしれません。

でも、見せてしまったら「沼」から抜け出すのは本当に大変!っていうのも事実!止めさせるの本当に大変みたいですよ!

だから、赤ちゃんがまだおしゃべりできないうちから、親子でできるコミュニケーション方法ベビーサインがおすすめ!

手を使って赤ちゃんの発達に合った形で、親子のやりとりを深めてくれます。

赤ちゃんは、ことばを話す前から、たくさんのことを感じ、伝えたいと思っています。

「泣く」や「指さし」だけじゃなく、手を使ってサインで通じあえると、目を見て、声をかけて、笑い合う時間が自然と増えます。
スマホじゃなく、「親子の顔」を見て、心を通わせる時間が、毎日の中に少しずつ積み重なっていきます。

おわりに

「子どもがスマホばっかり見てる」と思ったら、まずは自分のスマホ時間をちょっとだけ振り返ってみませんか?

そして、スマホを置いて、手をつなぐように「手で伝える」コミュニケーション、ベビーサインを始めてみましょう。

赤ちゃんと一緒に笑う時間が、きっともっと増えていきます。

せめて最初の2年間は「スマホ」や「タブレット」に頼らずに、目の前の赤ちゃんを「知る」ことからスタートして見てくださいね。

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2025.07.09それ、日本手話?アメリカ手話?実はどっちでもいいんです!

誤解しないで!ベビーサインは「日本手話も大切にしています」

 

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それ、誤解です!

先日、こんな投稿を目にしました。

「流行に流されず、日本では日本の手話を使ったほうが良いのでは?」

えっ!?と思われた方もいるかもしれませんね。
実はベビーサイン協会では、日本手話を大切に取り入れています。でも、どうやら少し誤解されているようなので、今日はそのあたりをわかりやすくご説明させてください。

ベビーサイン協会のテキストには「3つの手の動き」が

ベビーサイン協会の講師養成講座や教室で使用している公式テキストには、
178語の「ベビーサインとして使える単語」が掲載されています。

そして、それぞれの単語には以下の情報をセットで紹介しています。

  • 日本手話での手の動き

  • アメリカ手話での手の動き

  • ジェスチャーでの手の動き(あれば)

つまり、日本手話もアメリカ手話も、必要に応じてきちんと紹介しているんです。

講師はすべての手の動きを学び、選択できる力を持っています

協会の認定講師たちは、この178語のすべての動きを学び、試験に合格した方ばかり。

教室では、その中から赤ちゃんとママにとって一番使いやすい動きを一緒に選んでいきます。

だからこそ、そこに

「この手の動きじゃなきゃダメです!」

なんてルールは、ありません。

たとえば「ゾウ」や「おはよう」のベビーサインは・・・

例えば【ゾウ】のベビーサイン

 

日本手話では

 

アメリカ手話では

 

一応、お教室のお歌でアメリカ手話の動きをみんなで使うので、こちらをお勧めしてますが、ママが日本手話を使いたい!という事であれば、それは全然OKニコニコそこに、こうでなくてはいけないという拘束はありません。だって、どっちの動きもゾウさんがイメージできて簡単ですからね。

 

でも一方で【お風呂】は日本手話では

アメリカ手話では

 

どっちの動きも同じように簡単に見えますが、これはアメリカ手話をできれば使ってくださいねってお願いします。

そこにはちゃんとした理由があるから。

それは、日本手話の【お風呂】の手の動きは日本手話の【おはよう】の手の動きに似ているから!

 

アメリカ手話の【おはよう】は手の動きがちょっと複雑で、赤ちゃんたちに難しいかも?って思うので、【おはよう】は日本手話を使ってほしいんですね。

 

つまり、赤ちゃんにもママにもやさしく、混乱しにくい選択をしているということです。

言語への敬意を持ってサインを選んでいます

「日本手話だけで教えたい」
「アメリカ手話で統一したい」
「ジェスチャー中心でやりたい」

もちろん、それぞれのスタンスがあっていいと思います。

でも、その動きの出典=どこから来たのかを知らずに“なんとなく”使うのは、手話を言語として生きている聴覚障害者の方々に対して失礼になると、私たちは考えています。

だからこそ、ベビーサイン協会では「この手の動きは〇〇手話由来です」と出典を明示したうえで、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめるようサポートしています。

まとめ:赤ちゃんの育ちに寄り添う「柔軟であたたかなベビーサイン」

私たちは、手話に敬意を払いながら、赤ちゃんとママにとっていちばん優しい形のサインを選ぶ

そのために、経験と知識に基づいた提案をしています。赤ちゃんの成長に寄り添いたいママやパパにとって、もっと自由に、もっと笑顔になれる育児のひとつとして、ベビーサインをこれからも届けていきたいと思っています。

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