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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
先日の記事では、ドーパミンが子どもの挑戦意欲や学びの姿勢を育てる大切な物質だとご紹介しました。
では、赤ちゃんの毎日に「ドーパミン・サイクル」を取り入れるにはどうしたらいいのでしょう?
その一つの答えが ベビーサイン です。
まだおしゃべりができない時期の赤ちゃんが、手のサインを使って気持ちや欲求を伝えるコミュニケーション方法です
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「伝わった!」という成功体験
お腹が空いたときに【ミルク】のサインをしたらミルクがもらえた!
「もう一回!」と【もっと】のサインをしたら、遊びが続いた!
これが積み重なることで、赤ちゃんは「自分で伝えられる」という達成感を得ます。
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知的好奇心を広げる
【ボール】のサインを覚えた赤ちゃんは、公園の野球ボールも、サッカーボールも、丸い電球も、満月も「ボールだ!」と気づくようになります。
パパやママも、わが子が今なにに関心を持っているかを知ることができ、興味を深めてあげられるのです。
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褒められる場面が増える
バイバイやこんにちはのジェスチャーができるようになると、親は「すごいね」って褒めますよね。ベビーサインがあれば、その褒める機会がベビーサインの数だけ増えていきます。この「褒められる体験」こそ、ドーパミン分泌の大きなきっかけです。
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アウトプットの機会が増える
赤ちゃんはインプットが多くアウトプットが少ない時期ですが、サインを覚えると「靴!」「犬!」と自分の気づきを伝えることができます。
インプットとアウトプットのバランスが取れることで脳がより活性化されます。
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笑顔とアイコンタクト
サインをやりとりするたびに、親子で目を合わせ、笑顔になり、声をかけ合います。
「曾祖母の遺影を見て【ゴリラ】のサインをした息子に、家族全員で大笑いした」なんて思い出も。
そんな瞬間こそが、ドーパミンあふれる体験です。
ベビーサインを通して赤ちゃんが学ぶ「小さな成功体験を積む」「興味を広げる」「褒められる」という流れは、大人にも必要なサイクルです。
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資格に挑戦する
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新しい趣味を始める
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学び直しをする
そんなときも、ドーパミン・サイクルを意識すれば「続ける力」になります。
ベビーサイン講師育成プログラムでは、単にサインを教えるだけではなく、
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脳科学や心理学をベースにした赤ちゃんの発達理解
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親子関係を豊かにする工夫
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学びの土台をどう育てるか
といったことを体系的に学べます。
「便利だから」ではなく、「赤ちゃんの未来を育むから」 ベビーサインを伝える。
そんな視点を持てるのが、このプログラムの大きな魅力です。
この「ドーパミン」の内容は実は新刊ベビーサイン図鑑に書いていますので、是非ご覧くださいね。
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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
皆さんは「ドーパミン」という言葉を耳にしたことがありますか?
ドーパミンは脳内で分泌される神経伝達物質で、「やる気ホルモン」「快楽ホルモン」とも呼ばれています。
たとえば、ゲームで新しいステージをクリアしたとき。
仕事で目標を達成したとき。
運動を頑張ったあとに爽快感を感じるとき。
実はその裏で、ドーパミンが分泌されています。
つまりドーパミンは、**「もっとやりたい!」「次も挑戦したい!」**という意欲を引き出す原動力なのです。
脳科学者の茂木健一郎先生は著書の中で、**「脳の約80%が完成する5歳までにドーパミン・サイクルを作ることが大切」**と説いています。
ドーパミン・サイクルとは、
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小さな成功体験をする
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うれしい気持ちになる
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「またやりたい!」と挑戦する
この好循環のこと。
一度このサイクルができると、新しいことに取り組むのが楽しくなり、学びへの姿勢や探究心が自然と育つそうです。
これこれ!これを知っていると、なぜベビーサインが大切かがちょっと見えてきますよ。
5歳までにやっておきたい 本当にかしこい脳の育て方
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「できた!」「わかった!」という体験を繰り返すと、子どもは**「自分はできる」という感覚(自己肯定感)**を持つようになります。
自己肯定感が高い子は、壁にぶつかっても「やってみよう」と思える力が強いことが研究でも分かっています。
逆に、このサイクルが育たないまま大きくなると、「どうせ自分にはできない」と挑戦を避ける傾向が強まることも。
だからこそ、幼児期の体験がその後の人生に大きく関わってくるのです。
茂木先生は「大人になってからいきなりドーパミン・サイクルを作ることは難しい」とも指摘しています。
つまり、「小さい頃にどう過ごすか」が未来を決める」ということ。
赤ちゃんや幼児期は、毎日が「初めて」の連続。
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初めて見た景色
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初めて触ったおもちゃ
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初めて聞いた音楽
この「初めて」の体験が、ドーパミンをたっぷり分泌させる絶好のチャンスなのです。
👉 明日の記事では、この「ドーパミン・サイクル」を育むためにベビーサインがどんな役割を果たすのかをご紹介しますよ。
そして、この内容は実は新刊ベビーサイン図鑑にも書いていますので、是非ご覧くださいね。
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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
しばらく前ですが、講師育成プログラムに参加している助産師の生徒さんから、「私がベビーサイン講師になりたい理由」を綴ったエッセイをいただきました。
そこには、日々産後のお母さんたちに寄り添う中で感じてきた葛藤が書かれていました。
「泣いている理由を探して助言しても、その場限りの解決で終わってしまう」
「ママたちがもっと笑顔で育児を楽しめる方法を伝えたい」
その強い想いが、彼女をベビーサインとの出会いへと導いたのです。
生徒さんは研修を通じて、まだ言葉を話せない赤ちゃんがサインで気持ちを伝えられることに大きな希望を感じました。
「泣くだけではなく、サインでも気持ちを伝えられる」
そのことが、お母さんの安心や自信につながり、育児そのものを楽しめるようになる。
彼女は「赤ちゃんとお母さんの毎日が、暗い表情ではなく笑顔であふれる時間に変わる」と語ってくれました。
さらに彼女は、ベビーサインが赤ちゃんの成長や発達にも良い影響を与えることを強調していました。
生後6か月頃から「伝え合う」経験を重ねることは、社交性やコミュニケーション能力の土台を育てます。
将来、「人との関わりを楽しめる力」につながる――。
これは一時的な便利さではなく、その子の人生に長く寄り添う力になると、私自身も強く感じています。
このように、ベビーサイン講師を目指す方々の原動力には「ママや赤ちゃんを笑顔にしたい」という温かい想いがあります。
協会の講師育成プログラムは、そうした想いを形にするための学びの場です。
赤ちゃんと家族の毎日に寄り添い、笑顔を広げていける存在になれることは、何より大きなやりがいとなるでしょう。
もしこの記事を読んで「自分も赤ちゃんとママの笑顔をつなぐ役割を担いたい」と感じてくださった方は、ぜひ講師育成プログラムに関心を寄せていただければ嬉しいです。

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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「集中力がない」は心配しすぎ?
「うちの子、全然集中できなくて…」
そんな不安の声を、ベビーサイン教室や子育て相談でよく耳にします。
特に小学校入学前の年長さんや、少しずつお勉強が始まる小学生低学年の親御さんには、切実な悩みとして語られることも少なくありません。
でも、実はこの“集中力がない”というお悩み、子どもの発達段階や、集中力に関する正しい知識があれば、必要以上に心配しなくても大丈夫なんです。
子どもの集中力は、大人のように長時間は持ちません。これは脳の発達上、自然なことです。
🔍 たとえば、以下の研究ではこう示されています:
◼ Grazyna Kochanska らの研究(2000)
◼ Frick & Richards(2001)による視覚注視の研究
年齢ごとの集中可能な時間を、発達心理学や教育現場の知見から整理すると以下の通りです:
| 年齢 |
集中できる時間の目安 |
備考 |
| 6ヶ月 |
30秒~1分 |
視覚刺激への注視中心 |
| 12ヶ月(1歳) |
1~2分 |
おもちゃを触る、見る |
| 18ヶ月 |
2~3分 |
ごっこ遊びなど始まる |
| 2歳 |
3~4分 |
簡単なやりとり遊び |
| 年少(3歳) |
4~5分 |
集団活動に少しずつ参加 |
| 年中(4歳) |
6~7分 |
興味があることなら継続 |
| 年長(5歳) |
8~10分 |
10分集中できたら大成功! |
| 小学生 |
約15分 |
授業は15分刻みで構成 |
どの年齢も大人が思っているよりも、すごく短いですよね?!
小学生でもたったの15分で精一杯!
「45分授業なのに…集中できない!」と心配になる親御さんもいますが、授業は5〜15分単位の活動を組み合わせて設計されています。
つまり、集中の“波”を活かして構成されているのです。
集中力の長さは「時間」だけでは語れません。
どの感覚を使って、どんなことに集中しているかによって、持続時間や集中の深さも変わります。
👀 視覚 × 思考:絵を描いたり、観察したり
👂 聴覚 × 思考:絵本の読み聞かせや音楽
🖐 手指の操作 × 感覚:積み木、ベビーサインなど
違う感覚を使った活動を組み合わせることで、脳の同じ部分ばかりが疲れず、より長く・楽しく集中できるようになります。

ベビーサイン実践者の86%が「集中力がある」と感じた理由
私たちが行ったベビーサイン実践者アンケートでは、なんと86%の保護者が「わが子には集中力がある」と感じているという結果が出ました。
これは偶然ではありません。
ベビーサインには以下のような集中力を育てる要素があるからです:
これらが重なり合うことで、子どもは**遊びの中で深く集中する“フロー状態”**に入ることができるのです。

「うちの子、集中力がないんです…」と心配になる気持ち、とてもよくわかります。でも、それは子どもがまだ発達の途中にいるだけ。
大切なのは、時間の長さではなく、何に・どれだけ深く関われているか。
そして、親が期待しすぎず、子どもの“集中の芽”を見つけてあげることです。
ベビーサインは、その“芽”に光をあて、「伝わる喜び」や「見てくれる楽しさ」を通して、集中力の土台を静かに、でも確実に育てていくツールです。
スマホやタブレットを集中して何分も見ているのは、集中力を育てていることと違いますよ~
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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
はじめての方にぴったり!絵本で学ぶベビーサイン講座
赤ちゃんが言葉を話す前から、気持ちを伝えてくれたら…そんなふうに思ったことはありませんか?
今回は、絵本『ぽん・ぽん・ちゅ』を使って
1時間でベビーサインの基礎が学べる講座をご紹介します!

リズムのある言葉と、かわいらしいイラストで、赤ちゃんも大人も思わず笑顔になる絵本『ぽん・ぽん・ちゅ』。
この絵本に登場する15種類のベビーサインを、日常生活で即実践できるようにご紹介するのがこの講座です。
おててではなそ ぽんぽん・ちゅ! (角川書店単行本)
この講座は、1回完結・約60分。
「忙しくて教室に通えない」
「ちょっと試してみたい」
そんな方にこそぴったりです。
こんな内容が学べます:
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ベビーサインの基礎とメリット
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教え方の3ステップ
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絵本を活用したおうちでの実践法
-
実際に使える15種類のサイン紹介
受講された方全員に、以下の教材をプレゼントしています。
🟡 絵本『ぽん・ぽん・ちゅ』1冊
🟡 特製チャート4点セット
①簡単3ステップ!ベビーサインの教え方
②絵本に登場する15種類のサイン一覧
③おうちでの楽しみ方ガイド
④お教室案内と学びのステップ
ご家庭ですぐに実践できる、心強いアイテムばかりです。
ベビーサイン講師として、一歩踏み出してみたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
【1】孤独な育児の中で出会った「赤ちゃんと話せる方法」
赤ちゃんが生まれて、誰もが感じる“愛しさ”と“責任”の狭間。
この方がベビーサインに出会ったのは、そんな育児の真っ只中でした。慣れない育児、夜泣き、頼れる人がそばにいない不安——
「この子が何を求めて泣いているのか分かったら、逆立ちだって腹芸だってするのに!」
(腹芸って
)
そう思ったママが、ある日ふと目にしたのが「まだ話せない赤ちゃんとコミュニケーションがとれる」というベビーサインの体験会でした。

【2】“わかったよ”と伝えた瞬間、親子の笑顔が咲いた
体験会で感じたのは、サインがもたらす“通じ合える安心感”。
言葉が出る前の赤ちゃんが、気持ちを伝えようとしてくれること。そしてそのサインに応えて「わかったよ」とママが言えた瞬間の、あの満面の笑み。
ベビーサイン育児が始まると、赤ちゃんがどんどん自分の想いを伝えようとし始めます。ある日気づけば、話し相手がほしかったはずのママにとって、一番の会話相手がわが子になっていました。
本当にその感覚、わかります!
私も子育て振り返ると、小さな子ども達が話し相手でした!

教室では、ただサインを学ぶだけではなく、手遊び、読み聞かせ、季節のイベントなど、親子で楽しめる工夫がいっぱい。
教室での遊びが家に帰っても続き、出会ったママたちと過ごす時間は、孤独だった育児の日々に光を灯しました。
「ベビーサインって楽しい!」
その思いは娘さんが卒業してからも色褪せず、心のどこかにずっと残っていたそうです。
【4】伝えたい——“知らないなんて、もったいない!”
新たな土地、山口県への移住。
そこで出会ったのは、ベビーサインの存在すら知らないママたち。広い県内で教室はたった一つ。自分の住んでいる地域には届いていない。
「こんなに素敵な育児法を、知らないなんて本当にもったいない」
その気持ちが、講師を目指す原動力となりました。イベントも少なく、ママたちが集まる機会が少ない地域だからこそ、
「共感できる場所」
「話ができる居場所」
をつくりたい。それは、自分が一番ほしかった“心が軽くなる場所”だったのかもしれません。
【5】娘と歩んだ時間が、これからの誰かの力になるように
「娘がいなければ、ベビーサインの楽しさを一生知らなかった」
——そう語るこのママの眼差しには、深い感謝と愛が込められていました。
子どもを持つってことは責任重大だけど、こんな素晴らしい出会いももたらしてくれるんですよね。
小さなおててで伝えてくれた「ありがとう」「ねこ!」「ママすき」



一つひとつのサインが宝物のように心に残っている。そして今、その宝物を誰かの手に渡す番が来ています。
ママの“知りたい”と“つながりたい”が、誰かを救う未来に
このエッセイを送ってくださった方のように、ベビーサインを通して育児の喜びを実感した人こそ、講師として多くのママたちに希望を届けられるはずです。
ベビーサインは、赤ちゃんの声なき声に気づき、寄り添う優しい手段。
そして、ママの「わたしだけじゃなかったんだ」という安心をつくる架け橋でもあります。
ベビーサイン講師育成プログラムは、全国どこからでも参加可能な【オンライン開催】。あなたの“想い”を形にして、未来の親子に届けませんか?
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0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
【1】赤ちゃんの「わかる」と「しゃべる」はタイミングが違う
「うちの子、まだ全然しゃべらなくて…」
そんな声をよく耳にします。でも実は、赤ちゃんは言葉を話す前にちゃんと“わかって”いるってご存じですか?
奥村優子さんの著書『赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか』には、こんな興味深いデータが紹介されています。
赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか~ヒトに備わる驚くべき能力~ (光文社新書)
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【2】赤ちゃんはこんな言葉をもう「理解」している!
赤ちゃんたちは、まだしゃべれなくても、生後6〜10ヶ月頃には以下のような言葉を理解していることが多いのです。
(小林哲生・奥村優子・南泰浩(2016)語彙チェックリストアプリによる用事語彙発達データ収集の試みより。50%の子どもが理解・発話できる月齢(50%到達月齢)を推定したもの)
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自分の名前 ▶︎ 6.9ヶ月
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バイバイ ▶︎ 8.6ヶ月
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いないいないばあ ▶︎ 9.2ヶ月
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ママ ▶︎ 9.7ヶ月
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おっぱい ▶︎ 10.3ヶ月
すごいですよね!
でも…
【3】「理解」してから「発話」までにはこんなに差が!
ところが、同じ言葉を実際に発するようになるのは、1歳を過ぎてからというのが一般的です。
たとえば…
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「まんま」▶︎ 理解:9.9ヶ月/発話:14.3ヶ月
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「ママ」▶︎ 理解:9.7ヶ月/発話:15.3ヶ月
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「バイバイ」▶︎ 理解:8.6ヶ月/発話:16.8ヶ月
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「どうぞ」▶︎ 理解:10.2ヶ月/発話:20.2ヶ月
この数ヶ月のタイムラグ、気になりますよね?
【4】その「伝えられないもどかしさ」をサポートするのがベビーサイン!
この「わかってるけど言えない」時期に、赤ちゃんがフラストレーションを感じてしまうこともあります。
そんなときに役立つのが、“おててで伝える”ベビーサインなんです。
たとえば、
赤ちゃんが言葉になる前の思いを表現できるって、とてもすごいことですよね。ベビーサイン育児を体験すると、赤ちゃんが理解しているだろう語彙は、この研究のデータよりももっともっと多くて、早い時期からという感覚があります。(しっかりとしたデータがなくてもどかしいですが・・・)


ベビーサインを使うことで、
「この子、ちゃんとわかってる!」
「こんな気持ちだったのね!」
そんな“通じ合えた瞬間”が増えていきます。これは、言葉のやりとりだけでなく、親子の心のやりとりを育てる大切な時間。そう!このやり取りができる時間が、子どもの社会性や心を育てる事に繋がり、親の育児の自信にも繋がるんです。
【6】おわりに:赤ちゃんの“伝えたい”を応援してあげよう
赤ちゃんは、想像以上に多くのことを理解していて、伝えたい気持ちもたくさん持っています。でも、口から言葉が出るには少し時間がかかるんです。
その間、伝えられる手段としてベビーサインを知っておくと、親子の毎日がぐっと楽しく、あたたかいものになります。
「うちの子、まだしゃべらないから心配…」という方こそ、ぜひベビーサインを試してみてくださいね。
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ベビーサインがくれた、あたたかな記憶とこれからの夢(Sさんの課題エッセイから)
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
偶然の出会いがくれた、親子の幸せな記憶
長男を育てていた2008年。育児に戸惑いながら過ごしていた日々の中で、たまたま手に取った育児雑誌に載っていた「ベビーサイン」の文字。
見様見真似で取り入れてみたところ、まだ話せない息子と交わせた数個のサインが、想像以上にうれしく、楽しく、心が通じ合う幸せを感じさせてくれました。
教室に通っていたわけでもなく、本格的な知識があったわけでもない。
それでも、あの時の「通じた!」という瞬間の記憶は、今でもあたたかく残っています。
その後、私は児童発達支援センターで児童指導員として働き始めました。
そこには、聴覚より視覚での理解が得意な子や、言葉が不明瞭で伝わりにくい子も多くいました。
ある日、ジェスチャーを伝えたことで、その子の表情がみるみる明るくなり、気持ちの安定や自己表現力が大きく変化したのを目の当たりにしました。
「もっとたくさんのジェスチャーがあれば…」
そう思った時にふと、あの“ベビーサイン”の存在を思い出したのです。
三男を出産したこともあり、今こそきちんと学び直したいという気持ちが強くなり、まずはオンラインでアドバイザー講座を受講。
けれどそれだけでは物足りず、認定講師講座に挑戦しました。

赤ちゃん軸のコミュニケーションが、親子の一生の宝物に
学びを深める中で、ベビーサインは単なる「しぐさ」ではなく、**赤ちゃんにとっての“言語”**であることを強く感じました。
大切なのは「ママが教えること」ではなく、赤ちゃんの伝えたい気持ちを引き出し、受け止めてあげること。
その視点に立つことで、親子の関係は格段に深く、豊かになります。
使える時期は限られているけれど、その短い間に交わされる“サインでの会話”は、きっと一生の宝物になります。
完璧な子育てなんて、誰にもできません。
でも、ベビーサインを通して笑顔が増える家庭があるなら、そのお手伝いがしたい。私が講師になりたい理由は、まさにそこにあります。
「赤ちゃんがもっとママを好きに」
「ママがもっと赤ちゃんを愛しく」
そんな親子の毎日を、そっと支える存在になれたらと思っています。
ベビーサイン講師という選択で、あなたの子育て経験が誰かの力になる
あなたの子育てが、誰かの心を救うかもしれません。
赤ちゃんの気持ちを“見える化”するこの素敵なスキルを、もっと多くの親子に届けてみませんか?
講師育成プログラムはオンラインで受講可能。子育て中でも、全国どこからでも学べます。

ベビーサイン講師として、一歩踏み出してみたい方は、ぜひこちらをご覧ください。
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「周りの目」のために頑張る子育て、していませんか?
「こういう子だったらいいな」
「ちゃんとしているって思われたい」
――それって、“まわりの目”のための子育てになっていませんか?
青木悦さん(教育ジャーナリスト)のインタビューで印象的だったのが、
**「自分の見方よりも、“周囲からどう見られるか”に縛られる親が多い」**という言葉でした。
(はい、これも、酒井駒子さんの表紙イラストで購入したバックナンバー。2010年5月版です)

まるで、子どもが「自分の評価の一部」であるかのように、「ちゃんとした子」に育てようと必死になる。
でも子どもって、親の期待通りにはいきません。そんなとき、親は“否定された”と感じてしまい、怒らなくてもいいことで怒ってしまう――
その結果、子どもはなぜ怒られたのか分からず、親子の心がすれ違ってしまうのです。
確かに!確かに!
息子が生まれてからずっと「ベビーサインを広める仕事」をしていると、うちの子達を「ベビーサイン協会の代表の子ども達」って見て取る人もいるよな~って多少不安になったことも、そういえば昔ありましたね・・・
青木さんは、今の親世代が**「助けてが言えない孤立状態」**にあるとも話していました。
・倒れるわけにいかない緊張感
・本音で弱さをさらけ出せない
・情報収集に一生懸命で、「間違えたくない」と思いすぎる
でも、本当は――
正解なんて、子育てにはないんです。
そうそう!だから、私は
子育てなんて、「間違えてなんぼ!!!」って思った方が、ずっとラクだと思うんです。
子どもは一人一人違います。
性格も、気質も、発達スピードも、育つ環境も――全部違う。
だから、ベビーサイン育児の普及の時に、繰り返し私が言うのは、目の前の「わが子」をちゃんと見ることが一番大切な子育ての軸ってこと。
「○○ちゃんはもう歩いてるのに」
「△△くんはもっとおしゃべり上手なのに」
そんなふうに比べることに意味はありません。
親がやるべきなのは、「比べる」ではなく、「見る」こと。
我が子の目線、気持ち、サイン、全部を受け止めていくこと。
「ベビーサイン」が教えてくれた、“わが子を見る”喜び
まだお話ができない赤ちゃんでも、ちゃんと意思があって、伝えたいことがある。
【ベビーサイン】は、それを見逃さないツールです。
ママと赤ちゃんが“見る”“見つめ合う”“感じる”関係になるための、
最初の一歩かもしれません。
赤ちゃんの「手のひら」には、ママへのメッセージがぎゅっと詰まっています。
「うちの子はうちの子」
「この子の育ちを見守ろう」
そう思えるようになると、怒りや焦りよりも、“信じる力”と“愛しさ”が育っていきます。そしてそれは、子どもにとっても最高の安心材料。
青木さんはこうも言っています。
「唯一のしつけは“抱きしめること”だと思う」
ベビーサインもまた、言葉を超えた“抱きしめる”行為かもしれません。
あなたのまなざしと、赤ちゃんの手がつながるとき、そこに比べなくていい親子の幸せがきっとあるはずです。
(ある夏の日。娘の描く線の上をたどって歩く私)

迷って当たり前、不安になって当然。
でもそのたびに、“わが子の今”に立ち返ってください。
子育ては「評価されること」じゃなく、
“わが子と一緒に育ち合うこと”。
そして、わが子と楽しむこと
そのことを思い出させてくれるのが、ベビーサインのようなあたたかいコミュニケーションなのかもしれません
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あなたも、愛の贈り物を届ける側になってみませんか?
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今回は、看護師歴32年のKさんがベビーサインと出会った経緯をお話します。
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
Part 1:命と向き合ったキャリア30年、そして…
救命センターからNICUへ–小さな命と母親の胸の内
看護師歴32年、救命センターで「助かって御の字」の現実に向き合ってきたKさん。妊婦の心停止や、産声を上げられずに亡くなる赤ちゃん…
何度も「自分には何もできない」と無力感に苛まれました。しかし、NICU で新生児をケアし、母親たちの胸に深く刻まれる“育児の不安”と対峙するうちに、「命を預かるだけでは足りない」と思うように。
Part 2:看護師だからわかる、母子の“本当の声”
“不妊→出産→育児” の苦悩と、言葉にならない思い
産科専門病院で働く中、Kさんは、
「産んだのに可愛いと思えない」
「どう育てたらいいか分からない」
といった母親たちの‘本音’に出会います。
命をつなぐだけではなく、「産んでからも支える」育児支援の必要性を痛感。そこで出会ったのが、ベビーサイン教室の存在でした。

「言葉以前の気持ちに寄り添う」地域の“おばちゃん”になりたい
当初は上司の薦めで講習会へ参加したKさんでしたが、学べば学ぶほどその可能性に心が躍ります。
言葉を話せない赤ちゃんと、ママの気持ちをつなぐコミュニケーション。
「育児が辛い」から「育児が笑顔になる」瞬間を届けたい。
医療者としてだけでなく、地域の‘聞き役’として寄り添える存在に。
今は
「世界中のお母さんと赤ちゃんの笑顔のために」、「田舎の産科でコツコツと」、そんな大きな夢を胸にワクワクしているそうです。
Kさんのように、命を見つめ、母親の悩みに向き合ってきたからこそ、
— 言葉よりも早いコミュニケーションに価値を見出すことができる。
看護師、保育士、カウンセラー、初産ママ…どんな経験でも「もっとあのとき知っていたら」を支えることにつながります。
今、あなたにしか伝えられない“あの想い”があるなら。
ベビーサイン講師という新しいフィールドで、誰かの笑顔の一歩を支えることができるかもしれません。
あなたも、愛の贈り物を届ける側になってみませんか?
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