2025.05.29「伝えようとしない子どもたち」から始まった! 英語講師が気づいた“伝える力”の原点
「伝えたい気持ちはどこ?」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「ジェスチャー」を忘れていく子どもたち
私のところに届いた、ある講師育成プログラム受講者さんからのエッセイ。そこには、今の子どもたちの「伝える力」と向き合ってきた一人の英語講師としてのリアルな気づきが綴られていました。
彼女は、ジェスチャーと発話を組み合わせて、右脳と左脳の両方を刺激する独自の英語メソッドを取り入れて子どもたちに英語を教えているそうです。小さな子どもたちは最初、ジェスチャーを交えて楽しそうに英語を話してくれるのに、成長するにつれて、だんだんとジェスチャーをしなくなっていく。
そして何より気になるのは、最近「相手に話しかけようとしない」子どもたちが増えているということ。外国人の先生との交流イベントでも、自分から話しかけようとせず、質問の答えが聞き取れなかった瞬間、あっさりあきらめて引き返してきてしまう――。
「どうにか伝えたい!」と心から思ったとき、人は言語だけに頼らず、身ぶり手ぶりを使い、表情を工夫し、ありったけの方法で“伝える”という行動を始めます。
そこにこそ、本当のコミュニケーションの原点があるのだと、改めて感じさせられました。
出会いは「ベビーサイン」という言葉
そんなモヤモヤを抱えていたとき、彼女が出会ったのが「ベビーサイン」でした。
きっかけは、同じ英語講師をしている2人の先生の言葉。
「ベビーサインをすると、コミュニケーションを取ろうとする子どもが育つよ。同時に、子どもと向き合おうとするお母さんも育っていくんだよ。」
この言葉が、彼女の中にストンと落ちたそうです。
「そうか、子どもたちだけが“話そうとしない”わけじゃない。赤ちゃんが“何かを言おうとしている”そのサインを、見逃している大人が増えているのかもしれない…」と。
私たち大人が、赤ちゃんの“伝えようとする気持ち”に気づいて寄り添えば、きっと子どもたちは「伝えればわかってもらえる」という成功体験を重ねていける。それが、あきらめない力、伝える力の芽になるのではないでしょうか。
「一緒に楽しむ親子」はベビーサインから育つ
彼女が強く心を動かされたのは、こんな話もあったからです。
「ベビーサイン教室から英語教室に来る親子は、みんなとても熱心で、子どもと“いっしょに”楽しむ姿勢があるの」
実際に、英語教室に来る親御さんの中には、「ほら、ちゃんと言いなさい」と子どもに指示するだけで、自分はスマホを見ている…という方も少なくないのだそうです。
でも、ベビーサインからスタートした親子には、そういう姿が見られない。一緒に手を動かし、目を見て笑い合いながら学びの場を楽しむ。そんな親子の姿勢が、ことばを豊かに育てていくのだと感じた彼女は、「私もベビーサインを教えてみたい」と思うようになりました。
このエピソードは、私自身が大切にしてきた「親子の心のキャッチボール」をまさに体現しているように思います。
ことばが話せる前から、「伝えようとする力」「わかってあげようとする力」を育てる。
それが、ベビーサインの本質であり、未来のコミュニケーション力につながっていくのです。
そんな親子のコミュニケーションの大切さをたっぷり学べるベビーサイン講師育成プログラム。
次回は9月スタートです。
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2025.05.28【保存版】絵本をもっと楽しむための6つのコツ
「絵本タイムがもっと楽しくなる6つのヒント」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
毎日の暮らしに「絵本の時間」をそっとしのばせて
① 絵本タイムを習慣にしよう
毎日1冊、たった5分でもOK。絵本を開く時間を日常に組み込んでみてください。「寝る前」でなくても、朝の支度のあと、ごはんのあと、お風呂のあとでもいいんです。
赤ちゃんはルーティンが大好き。「これが終わったら絵本♪」という流れができると自然と続けやすくなります。
どうしてもしんどい日は「今日はお休みしようね」と伝えれば大丈夫。
赤ちゃんは意外とちゃんとわかっていますよ。
② 「また読んで!」の繰り返しに付き合おう
赤ちゃんは同じ絵本を何度も読んでほしがります。
これは、お話の流れを予測して安心したいから。
繰り返しの中で言葉が少しずつ赤ちゃんの体に染み込んでいくんです。「またこれか〜」と思っても、「今だけ」と思って付き合ってみてくださいね♪
絵本と赤ちゃんの“いい関係”をつくるには?
絵本タイムは“学び”じゃなくて“しあわせ時間”
⑤ 最後まで読めなくても大丈夫
読み聞かせ=最初から最後まで読むもの…という思い込み、ありませんか?
でも実際は、途中で終わってもOK。赤ちゃんが動き回っていてもOK。
聞いていないようでも、耳だけはちゃんと絵本の世界に入っていることもあるんです。
大切なのは、「一緒に絵本を開く」という体験です。
⑥ 諦めないことが一番大切
「読み聞かせに向いてない子」なんていません。続けることがなにより大事。
ときどき休んでもOK。また再開すれば大丈夫。
毎日の積み重ねが、将来の「本を楽しむ力」や「自分で調べる力」につながっていきます。
10年後、読書を楽しみながら自立していくわが子を思い描いて、今この瞬間を大切にしていきましょう。
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2025.05.27イヤイヤ期がこわくなくなった!ママの心が変わるベビーサイン体験記
「育児の不安ありますか?」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
育児の「孤独」を変えた、ひとつの出会い
〜ベビーサインがくれた安心感と希望〜
ベビーサイン認定講師育成プログラムを受講された方が書かれた「ベビーサイン講師になりたい理由」から。
「ベビーサインを知ったのは娘が生後5か月のときでした。
『イヤイヤ期にも効果的みたい』『保育園でも取り入れてるところがあるよ』と聞いて、なんだそれは!と調べ始めたのがきっかけでした。」
赤ちゃんとの毎日は喜びもある反面、わからないこと、不安なことの連続。
その中で「まだ話せない赤ちゃんと、気持ちを伝え合えるツールがある」と知ったときの感動は、きっと多くのママ・パパにも共感いただけるのではないでしょうか。
「調べれば調べるほど、ベビーサインってすごい!メリットしかない!
でも、なんで今まで誰も教えてくれなかったの?と思いました。」
そうなんです。
ベビーサインはまだまだ“知る人ぞ知る”育児法。
でも、知った方は口をそろえて「もっと早く知りたかった!」とおっしゃいます。
「伝わったね」が育児をラクにする
〜サインがあったから、笑顔が増えた〜
ベビーサインの大きな魅力は、「ことばの前のことば」で赤ちゃんとつながれること。
言葉を話す前から、自分の気持ちを伝えられるようになる赤ちゃんは、表情が生き生きし、育児のストレスもぐっと減ります。
「オンラインで安心して学べる時代になったから、
少しお金を出してでも正しい知識を得たいと思って受講しました。
それが娘のため、そして自分のためにもなると感じたんです。」
講座受講中に娘さんがサインに反応し始めたと報告を受けました。
その「わかったよ!」「伝わったよ!」というやりとりは、親子にとって何よりのご褒美になります。
「子どもの笑顔を見るたびに、“伝わるってこんなにうれしいことなんだ”と実感しています。
だから、私も誰かの役に立ちたいと思うようになりました。」
誰かの育児を、そっと支えられる存在に
〜あなたも「育児を支える人」になりませんか?〜
この方は、最初は「講師になるつもりはなかった」と言います。
けれど学びを進めるうちに、こんな想いが芽生えてきたそうです。
「私のように、初めての育児に悩むママやパパに、
少しでも安心してもらえる場を作りたい。
そのために、認定講師になって、自分の教室を開きたいと思うようになりました。」
教室に来るママたちは、泣いたり笑ったりしながら毎日をがんばっている人たち。そんな方たちに寄り添い、赤ちゃんと笑顔で向き合う方法を伝えていく。それは、子育て支援の最前線で“心をつなぐ”お仕事です。
私たち日本ベビーサイン協会では、そうした未来の先生たちを育てる**「認定講師育成プログラム」**を全国で開講しています。
🔸 自分の子育てをもっと楽しみたい
🔸 他のママ・パパの力になりたい
🔸 育児の経験を“誰かの笑顔”につなげたい
そんな想いをもつ方は、きっと講師としても輝ける方です。
あなたも、一歩を踏み出してみませんか?
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2025.05.26「幸せホルモン」があふれる子育て!ベビーサインとオキシトシンの素敵な関係
「幸せホルモン」って本当にある?
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
〜オキシトシンとはなんだろう〜
「オキシトシン」という言葉、聞いたことありますか?
これは、
「愛情ホルモン」
「絆ホルモン」
「幸せホルモン」
などとも呼ばれる脳内ホルモン。
ママが赤ちゃんを出産したときや授乳しているとき、
また、大切な人とスキンシップをとったときに分泌されることが知られています。
オキシトシンが分泌されると、
✔ ストレスがやわらぐ
✔ 相手に優しくなれる
✔ 絆が深まる
✔ 幸せな気分になる
など、心にも体にも良い影響があることが、近年の研究で明らかになっています。
つまり、**赤ちゃんと「ふれあう」こと自体が、家族の心をあたためる“しあわせ習慣”**になるんですね。
「伝わったね」がうれしい
〜ベビーサインが絆を深める理由〜
では、そんなオキシトシンは、どんなときに分泌されるのでしょう?
じつは、ベビーサインを使ったコミュニケーションでもオキシトシンはしっかり分泌されるのです。
なぜなら、ベビーサインは
👐 「見て」
👶 「わかって」
💬 「伝わる」
というやりとりを、目と目、手と手、心と心で実現するツールだから。
赤ちゃんがサインで【もっと!】と気持ちを伝え、それに大人が「わかったよ!」と応じることで、お互いの心がふわっとつながる体験が生まれます。
この「心が通じ合った!」という瞬間こそ、オキシトシンがたっぷりと分泌される瞬間なんです。
ママも赤ちゃんも笑顔になれる
〜ベビーサインが育てる“つながる力”〜
「まだ話せないけれど、ちゃんと気持ちはある」
そんな赤ちゃんの心の声に耳を傾けることは、オキシトシンがあふれる愛情のキャッチボール。
だからこそ、ベビーサインを取り入れているママやパパは、
「育児がもっと楽しくなった」
「イライラが減って、赤ちゃんがかわいく感じるようになった」
と感じる方がとても多いのです。
赤ちゃんも「伝わる喜び」を知ると、表情がイキイキしてきます。
私たち日本ベビーサイン協会では、
そんな愛情と絆を育む時間を、もっと多くのご家庭に届けたいと考えています。
🔸 赤ちゃんとのふれあいを大切にしたい
🔸 育児をもっと楽しみたい
🔸 人の役に立つお仕事がしたい
そんな方は、ぜひベビーサインの教室や体験会に参加してみてください。
また、講師育成プログラムも随時スタート可能です。
一緒に、オキシトシンに満ちた子育ての輪を広げていきましょう!
次回は9月スタートです。
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2025.05.23子どもの可能性は、親のまなざしから育つ──ベビーサインで変わった私の視点。
「現場からの声」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
療育の現場で感じた「親子のすれ違い」
児童発達支援の現場で働いていたある受講生の方が、ベビーサイン講師を目指した理由を書いてくれました。
その中には、私たちが日々大切にしている「親子のコミュニケーション」の本質が、現場目線でしっかりと語られていました。
この方は、児童発達支援管理責任者として2歳前後のお子さんの療育に関わってこられました。
療育を受けるきっかけの多くは「ことばの遅れ」。
しかしその背景には、実は「お母さんが子どもとの関わり方がわからない」という課題があることが多いのだそうです。
・言葉が少ない
・無言で子どものお世話をしてしまう
・子どもの「やりたい」気持ちに気づけない
そんな場面が少なくないそうです。
でも、子どもが楽しそうにしていると、自然とお母さんも笑顔になる——その瞬間を何度も見てきたからこそ、彼女は「親子の関係性」こそが、子どもたちの育ちの土台だと確信されたそうです。
子どもの可能性を広げるために、ベビーサインという選択
そんな彼女がベビーサイン講師になりたいと思った理由は、「子どもの可能性を引き出すサポートがしたい」という思いからでした。
ベビーサインは、まだ言葉で気持ちを伝えることが難しい赤ちゃんと“分かり合える”方法。だからこそ、「赤ちゃんを知る」ことから、親の関わり方も自然と変わっていきます。
彼女はこう語っています。
「親の好き嫌いや価値観で“やらせてみる” “やらせたくない”という環境をつくってほしくない」
そして、講師育成プログラムの中で耳にした、
「親の偏見で、狭い世界を作ってはならない」
という言葉が心に響いたそうです。
(これは、私が、ママが「嫌い」って言うものがあると、赤ちゃんも「嫌い」になって、世界が狭くなってしまう・・・例えば、動物とか虫とか・・・そんな話をしたからだと思います。)
赤ちゃんが心から笑って楽しめる時間を届けたい——
そんな想いが、このプログラムの中で、どんどん育まれています。
笑顔で伝わる喜びを、もっと多くの親子に
ご自身の息子さんとのベビーサインも、まさにその実践の場。先生のアドバイスを受けて、サインを「見せること」を意識しながら、期待しすぎず、ただ楽しむ——そんな関わり方を続けていたら、「もっと!」のサインがどんどん出るように!
「いただきます」のサインも自然に出てきて、新しいサインを笑顔で見てくれる姿が、本当に嬉しいそうです。
この経験を活かして、
・赤ちゃんの変化に気づける親御さんを増やしたい
・お母さんの自己肯定感を高める教室をつくりたい
・赤ちゃんと向き合うことが「楽しい!」と思える毎日を届けたい
——そんな未来を描きながら、彼女は今、学びを深めています。
あなたも、親子の笑顔をつなぐ“伝え手”になりませんか?
このように、ベビーサイン講師育成プログラムには、現場経験者も、子育て真っ最中のママも、さまざまな方が参加されています。
「赤ちゃんの可能性を広げたい」
「親子の関係をサポートしたい」
「育児に悩むママを励ましたい」
そんな想いをカタチにして、たくさんの笑顔を生み出していく——
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2025.05.23「伝わった!」の奇跡が育つとき 〜9ヶ月革命とベビーサインの力〜
「共同注意って???」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
9ヶ月頃に赤ちゃんが迎える「心の大革命」
ママが指差しをすると、赤ちゃんもそちらに目線が動く
赤ちゃんが指差しをして、ママの注意をひこうとする
そんな日常の小さな瞬間、実はとても重要な発達のサインなんです。
赤ちゃんと大人が同じものを見て、同じものに注意を向けることを心理学では「共同注意」と呼びます。これは、言葉の発達や社会性の土台となる、とても大切な力。
生後9ヶ月頃に共同注意が確立されるので、赤ちゃんのこの成長を「9ヶ月革命」とも呼びます。特に1歳前後は、この「共同注意」が急速に育つ時期。ここでどんな関わりをするかが、その後のコミュニケーションに大きな影響を与えるのです。
ベビーサインが「共同注意」を引き出す
赤ちゃんが言葉を話す前に、手の動きで気持ちを伝える「ベビーサイン」。実はこのサインを使ったコミュニケーションこそ、共同注意を自然に引き出す働きをしてくれます。
たとえば赤ちゃんが【もっと】のサインを出すと、ママはそれに気づき、「もっと飲みたいのね!」と反応します。
このやりとりの中には、視線、ジェスチャー、気持ちの共有があり、まさに共同注意の成立した瞬間です。
このことを裏づけるように、2001年にリンダ・アクレドロ博士らによって行われた研究では、
24ヶ月の時点で乳児主導の共同注意スコアが高い子は、その後の言語スキルも高くなることが明らかになりました。
さらに興味深いのは、ベビーサインで育った子の方が、共同注意のエピソードが多かったという点です。
研究では、赤ちゃんの言語レベルや発達段階をコントロールしても、
ベビーサインを使った赤ちゃんの方がより多くの“心の共有”の経験をしていたことが示されました。
これは、ベビーサインが赤ちゃんのことばの発達を促す可能性はあっても、妨げることはないという力強い証でもあります。
「伝わる喜び」こそ、言葉の土台
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2025.05.21手は“第2の脳”!遊びとベビーサインで育てる赤ちゃんの可能性
「小さな手の可能性」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
赤ちゃんの手、すごい力を秘めてる!
~手の発達から見える「やってみたい!」の芽~
赤ちゃんの手指の発達には段階があるって、ご存知でしたか?
月齢によってできることがどんどん増えていく赤ちゃん。そんな発達を知っておくと、毎日の遊びや関わりがもっと楽しく、意味のあるものに変わります。
「この時期はこんなことができるんだ!」
「あのしぐさにはこんな意味があるんだね」
そうやって赤ちゃんのサインや行動を理解できると、育児のストレスもぐんと減りますよ。
今回は、ベビーサインの視点から、赤ちゃんの「手の発達」を月齢ごとにわかりやすくご紹介します。
【0〜3ヶ月】“ギュッ”が語りかける、生まれたてのメッセージ
新生児の小さな手、ぎゅっと握っているのは「把握反射」。無意識に手のひらに触れたものを握る本能的な動きです。
私の子どもたちも、生まれたての頃にパパの指をしっかりと握っていた姿が今も忘れられません。
2ヶ月頃になると、「手」が自分の体の一部だと気づくようになり、じーっと見つめたり、なめたりする「ハンドリガード」が始まります。
赤ちゃんが拳をなめて「オエッ」となる姿、見たことありませんか?微笑ましいですよね。
この時期はおもちゃを握らせるのも良い刺激に。ただし、まだ自分で離すことが難しいので、安全面には注意が必要です。
【3〜6ヶ月】「手を伸ばす」ができた日、それは大きな一歩!
首がすわり始めたら、赤ちゃんの世界がグッと広がります。
欲しいものに手を伸ばす「リーチング」が見られるようになるのです。
ガラガラを見せて「いい音だね」「触ってみる?」と話しかけてみましょう。赤ちゃんが手を伸ばす瞬間は感動ものです。
メリーを激しく揺らしたり、腹ばいでボールを追いかけたり…そんな行動のすべてが「手指」と「脳」を育てているのです。
手は「第2の脳」とも言われるくらい、感覚や思考と深く関わっています。いろんな素材に触れる経験も大切にしたいですね。
【6〜11ヶ月】「つかむ」「はなす」で世界が広がる!
手首や指の動きがどんどん器用になるこの時期。
右手から左手への「持ち替え」ができるようになるのもこの頃です。私は子育て中、これができない時期があることを知らず、改めて知った時には「なるほど!」と驚きました。
この時期は、ティッシュケースからスカーフを引っ張り出すなど、「引っぱる・取り出す」遊びが楽しくなります。
思い出すのは、娘がトイレットペーパーをうれしそうに延々と引っ張っていた姿…【もっと】のベビーサインをしながら、満面の笑み!怒る気になれなかったのは、ベビーサインのおかげだったかもしれません。
また、【どこ?】のサインと一緒に、ハンカチで隠したおもちゃを探す遊びもおすすめ。赤ちゃんの「考える力」も育ちますよ。
【1〜2歳】「できた!」があふれだすミラクルな時間
1歳をすぎると、
・小さなものをつまむ
・スプーンを使う
・積み木を積むなど、手指の動きは一気に多様になります。
この時期は、手の使い方そのものが「遊び」になります。
紙を破る、シールを貼る、ネジを回す…
そんな行動のひとつひとつに、達成感と自己表現が詰まっていて、「できた!」という体験が子どもの自信に繋がります。
ごっこ遊びや工作も楽しめるようになる時期。
赤ちゃんが「手」を通して表現する姿を、ぜひ見守ってあげてくださいね。
【手を育てる=心を育てる】ベビーサインで育む「伝えたい!」の力
赤ちゃんの手指の発達を見ていくと、そこには「やりたい」「伝えたい」という強い気持ちがあふれています。
その気持ちに寄り添い、応える手段として、ベビーサインはとても効果的です。
手の動きは心とつながっていて、ベビーサインはその橋渡しになります。
【もっと】【どこ?】そんなサインを通じて、赤ちゃんとの関係もぐんと深まります。赤ちゃんの発達を理解し、楽しく学びながら支援できる方法を、あなたも身につけてみませんか?
🌱 赤ちゃんの「伝えたい!」をサポートする
ベビーサイン講師育成プログラムでは、赤ちゃんの発達の知識から、指導のコツまで、しっかり学ぶことができます。
子育て支援のスキルアップをしたい方、社会に貢献したい方にぴったりの学びです。
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2025.05.20「伝えたい!」は、生まれた瞬間から始まっている 〜研究に裏付けられた自然なステップ
「生まれた時から伝えたい」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
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吉中みちるです。
生まれたときから「伝えたい!」赤ちゃんのすごい力
赤ちゃんは、生まれた瞬間から私たち大人の言葉に耳を傾けています。
声のトーンや表情、リズムを敏感に感じ取り、「うれしい」「安心」「もっと見て!」といった気持ちを、手足の動きや声、まなざしで返してくれるのです。
これは、心理学者コルウィン・トレヴァーゼン(Colwyn Trevarthen)が1979年に発表した論文
「Communication and cooperation in early infancy」
の中で、“一次間主観性”として示された概念。
赤ちゃんと大人の間に自然と生まれる、心と心のやり取りのことです。
やりとりが育つと、ことばの準備が始まる
赤ちゃんの「伝えたい」というサインに、大人が「見たよ」「気づいたよ」と応えてあげる。
この“やりとりのキャッチボール”の積み重ねが、赤ちゃんの中に「ことばって楽しい」「もっと伝えたい!」という気持ちを育てていきます。
そして、手や顔の表情、声のトーンなどを使って「非言語」でやりとりする力が育つと、やがてそこに“意味をもった動き”を加えられるようになってきます。
その自然なステップとして取り入れられるのが ベビーサイン です。赤ちゃんは、生まれつき備えているコミュニケーション力をベースに、「おててで伝える」という方法も、自分の表現の一部として身につけていきます。
ベビーサインは“伝えたい”を引き出すツール
ベビーサインは、決して特別な教育ではありません。
生まれたときから赤ちゃんがもっている「伝えたい」という気持ちを、やさしく、わかりやすい形で引き出してあげる、シンプルで温かなツールです。
その始まりは、実はねんねの頃から。
声をかけたり、目を合わせたり、同じ動きを繰り返したりすることが、赤ちゃんとの“会話”の基礎になります。
ベビーサイン協会では、まだおすわり前の赤ちゃんを対象にした「プレ・ベビーサイン」クラスもご用意しています。
赤ちゃんが「伝えられるって楽しい!」と感じる土台を、一緒に育ててみませんか?
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2025.05.19赤ちゃんが“話さなくても話してる”って本当?ベビーサインの誤解と真実
「赤ちゃんが話し出すタイミング」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
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吉中みちるです。
「便利すぎておしゃべりが遅くなる」って本当?
ベビーサインをしている赤ちゃんを見て、
「ベビーサインって便利すぎて、しゃべらなくなるんじゃない?」
なんて言われることがあります。
これ、ホントでしょうか?それともウソ?
もし仮に、ベビーサインをとっても上手に使っている赤ちゃんに
「今日からベビーサインは禁止ね!」と伝えたら…
その日から突然ペラペラおしゃべりし始めるのでしょうか?
―― 答えは、NOですよね。
赤ちゃんは“話したくなったら話す”のが自然
赤ちゃんがおしゃべりを始めるタイミングは、
ベビーサインをしていてもしていなくても、
赤ちゃん自身が決めるもの。
私たち日本ベビーサイン協会では、
「その子が“話したい”という気持ちになって、身体の準備も整ったときに自然に言葉が出る」
という考え方を大切にしています。
ベビーサインを使っている赤ちゃんは、
まだ言葉は出ていなくても、すでに「言語でのコミュニケーション」を始めています。
ただその表現手段が、「声」ではなく「手の動き」なんです。
これは、音声言語の前段階としてとても大切なステップなんです。
言葉の準備ができたら、サインは自然に言葉に変わる
9か月からベビーサインを始めた息子さんは、現在2歳8か月。(このエッセイを書いてもらった時点の月齢です。)
発語が早く、言葉が豊かで、自分の気持ちをうまく伝えられるおかげで、イヤイヤ期も穏やかに過ごしているそうです。
のびのびと人と関わり、コミュニケーションを心から楽しめる――そんな姿は、赤ちゃんの頃から「気持ちを伝え、理解してもらえる安心感」の中で育ってきた証ではないでしょうか。
「私の目標は、子どもも親も安心して幸せに暮らせること。家庭の中が平和であれば、社会もきっと平和になる」
その想いから、彼女は、ベビーサイン講師としての一歩を踏み出してくれました。
******************
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この文章は、ベビーサイン講師資格取得プログラムに応募してくださった方の想いを、一部ご紹介したものです。
ベビーサイン講師になるきっかけは人それぞれですが、共通しているのは「赤ちゃんとその家族の幸せを願う気持ち」。
あなたの中にも、似たような想いがあると感じたなら、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
私たちベビーサイン協会は、そんなあなたを心から応援しています。
舌や喉などの発話に必要な筋肉が発達し、心の準備も整ってくると
赤ちゃんたちは、今まで使っていたベビーサインを“声”に置き換えはじめます。
【もっと】のサインをしていた赤ちゃんが、
ある日「もっと」と声に出す——
そんな素敵な成長の瞬間が、自然とやってくるのです。
だからこそ、焦らずに、赤ちゃんとの“お手てでの会話”をたっぷり楽しんでください。
ベビーサインは、言葉への橋渡し。
「話し始めるのを待つ」のではなく、「伝えようとする気持ちを育てる」ための、
とても優しくてあたたかなコミュニケーション方法なのです。
赤ちゃんとの毎日をもっと楽しく、
もっと深くつながる時間にしませんか?
ベビーサイン体験クラスでは、
実際にサインを使って赤ちゃんと「通じ合う」
感動を体験していただけます。
🍼「まだ言葉が出ないけど、何を思っているのかな?」
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そんな想いがある方は、ぜひ一度体験クラスに遊びに来てくださいね。
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2025.05.17「指差し」よりも効果的?ダウン症の子どもがことばを伸ばしたのは?
「指差しも大事!でも・・・」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
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吉中みちるです。
ことばの発達には「身ぶり」が大切?
一般的に、子どもの語彙の発達は「指差し」や「見せる」「手渡す」などの**自発的な身ぶり(deictic gesture)**と深い関わりがあると言われています。
これは、定型発達の子どもたちにおいて、こうした身ぶりがその後の言語発達を予測する要素となることが、多くの研究で示されているからです。
では、発達に特性のある子どもたち、たとえばダウン症のある子どもの場合はどうなのでしょうか?
この問いに対して、新たな研究結果が注目を集めています。
ダウン症の子どもには「ベビーサイン」が効く?
ケンブリッジ大学出版が発表した研究では、
2歳半のダウン症のある子ども23人と、1歳半の定型発達の子ども23人を比較し、それぞれが使った「身ぶり」や「ベビーサイン」が、1年後の語彙力にどのように影響したかを調べました。
結果はとても興味深いものでした。
👉 ダウン症の子どもたちは、「指差し」などの身ぶりは少なめ。
👉 でも、「ベビーサイン」は多く使っていた!
👉 そして1年後の語彙発達に強く影響していたのは、**身ぶりではなく「ベビーサイン」**だったのです。
つまり、ダウン症のある子どもたちにとって、ベビーサインは単なるコミュニケーションの補助ではなく、言葉の発達を促す重要なステップだったのです。
すべての子どもにベビーサインの可能性を
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