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2025.06.191歳ごろに急増!赤ちゃんのかみつき対策は“ことばの代わり”を教えることだった

『えっ!?うちの子がかみついた!?〜1歳ごろから始まる「かみつき」行動のホントの理由〜』

 

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

かみつきって、うちの子だけ?

1歳ごろになると

「急に他の子をかんだ!」

「ママの腕に歯形が…!」

という声が増えてきませんか?
でも、それは決して「性格が悪い」とか「しつけがなってない」からではありません。

「かみつく」ことにも、きちんと理由があります。
むしろ、それは心や体が成長している証拠でもあるのです。

かみつきの背景にあるのは“未発達な感情のコントロール”

赤ちゃんの脳や情緒の発達はめざましいですが、1歳前後ではまだ言葉で気持ちを伝えるのが難しい時期。
そのため…

  • 「イヤ!」がうまく言えない → かむ

  • 「かまってほしい!」が言えない → かむ

  • 不安やストレス → かむ

  • 自分の気持ちが爆発しそう → かむ

…というふうに、**「かむ=気持ちの表現」**になってしまうことがあります。

これは言葉が未発達な時期に見られる一時的な現象で、珍しいことではありません。

よくある“かみつき”の原因5つ

  • 自分の思いが伝わらないストレス
     → 「おもちゃ貸して」が言えずにかむ

  • イヤイヤの気持ちの爆発
     → 「やめて!」の代わりにかむ

  • かまってほしい・注目してほしい
     → ママやお友だちにかむことで注目される

  • 歯がむずむずしている
     → 噛む感覚が気持ちいいのでくせになる

  • 単なる“おもしろがり”や反応を試す遊び
     → 「かんだらどうなるかな?」の好奇心

対処法① まずは冷静に

かまれたとき、感情的に怒鳴る・叱るのはNG
赤ちゃんはまだ「良い・悪い」が十分に理解できません。

🔹 落ち着いて「かむのは痛いよ」「それはやめようね」と伝えましょう
🔹 感情を代弁:「貸してって言いたかったのかな」「イヤだったんだよね」
🔹 共感+説明が大事:「気持ちはわかるけど、かむのは違うよ」

対処法② 「伝えられる力」を育てていこう

赤ちゃんがかまなくなるには、「ことば」や「別の表現手段」が必要です。
そこでお勧めなのが・・・

✅ ベビーサイン

たとえば…

  • 「ちょうだい(貸して)」

  • 「いや(やめて)」

  • 「もっと(欲しい)」

など、手で気持ちを伝えられると、かむ必要がなくなってくるのです。
言えなくても、伝わる
それが赤ちゃんにとって一番の安心と自信になります。

対処法③ 身体感覚を満たす遊び・スキンシップ

赤ちゃんは「触れる・押す・引っ張る・噛む」といった感覚的な刺激が大好き。とくにかむ癖が強い子には、触覚・口の刺激が満たされていない可能性も。

  • ガーゼやおしゃぶりなど安全な「噛んでいいもの」を用意する

  • ふれあい遊び・マッサージでスキンシップをたっぷり

  • 体をいっぱい動かして、エネルギーを発散できる環境を

まとめ:「かむ」は“言葉のかわり”のサイン

赤ちゃんの「かみつき」行動は、まだうまく伝えられない気持ちの表現です。わが子で経験がないので、あまり知らなかったのですが、きっと困っている方もいるはず!


だから、ぜひ、ことばの準備運動=ベビーサインや、たっぷりのスキンシップを取り入れて、赤ちゃんの「伝えたい!」気持ちを支えてあげてくださいね。

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