
2025.07.10スマホばっかり見てるのは、子ども?それとも…?
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「うちの子、スマホばっかり見てて…」
よく耳にするこの言葉。でも、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?
「スマホばっかり見てる子ども」は、もしかしたら親の姿をまねしているだけかもしれません。実はこのこと、韓国の複数の研究で、すでに明らかにされているんです。
研究が明かす「親と子のスマホ依存の関係」
韓国の研究チームによる調査で、親がスマホに強く依存している家庭ほど、子どももスマホに依存しやすいことがわかっています。
たとえばこちらの研究👇
▶️ Lim & Jeong(2022)
「The Relationship between Korean Parents’ Smartphone Addiction and That of Their Children」
この研究では、親のスマホ依存が子どもの“社会的引きこもり”を通じてスマホ依存につながっていることが示されました。
つまり、親のスマホ時間が長くなると、子どもはひとり時間が増え、スマホへと向かってしまうのです。
年齢や性別に関係なく、親の影響は強い
さらにこちらの研究も👇
▶️ Son, Cho & Jeong(2021)
「Effects of Korean Parents’ Smartphone Addiction on Korean Children’s Smartphone Addiction」
この研究では、子どもの年齢や性別にかかわらず、親のスマホ使用習慣がダイレクトに子どもに影響していることが報告されています。
つまり、「小さいからまだわからないでしょ」と思っていても、親のスマホ姿はしっかり見られている、ということですね。
親のスマホ依存 → ネガティブな育児態度 → 子どもの攻撃性・依存
さらに深掘りすると…
▶️ Doo & Kim(2022)
「Parental smartphone addiction and adolescent smartphone addiction…」
親のスマホ依存が「突き放す」「無関心」といった育児態度につながり、子どもの攻撃性やスマホ依存に影響していることも示されました。
韓国のニュースでも報道されました
韓国の主要メディア「The Korea Times」でも次のように報道されています。
親がスマホ依存度「高」グループに分類される家庭の子どもは、78.6%がスマホへの依存傾向あり。
「親が変われば、子も変わる」は本当だったのです。
赤ちゃん時代からできる、スマホに頼らない時間づくり
ここまで読んで、「とはいえ、赤ちゃんはスマホが好きで静かになるし…」と思った方も多いかもしれません。
でも、見せてしまったら「沼」から抜け出すのは本当に大変!っていうのも事実!止めさせるの本当に大変みたいですよ!
だから、赤ちゃんがまだおしゃべりできないうちから、親子でできるコミュニケーション方法=ベビーサインがおすすめ!
手を使って赤ちゃんの発達に合った形で、親子のやりとりを深めてくれます。
赤ちゃんは、ことばを話す前から、たくさんのことを感じ、伝えたいと思っています。
「泣く」や「指さし」だけじゃなく、手を使ってサインで通じあえると、目を見て、声をかけて、笑い合う時間が自然と増えます。
スマホじゃなく、「親子の顔」を見て、心を通わせる時間が、毎日の中に少しずつ積み重なっていきます。
おわりに
「子どもがスマホばっかり見てる」と思ったら、まずは自分のスマホ時間をちょっとだけ振り返ってみませんか?
そして、スマホを置いて、手をつなぐように「手で伝える」コミュニケーション、ベビーサインを始めてみましょう。
赤ちゃんと一緒に笑う時間が、きっともっと増えていきます。
せめて最初の2年間は「スマホ」や「タブレット」に頼らずに、目の前の赤ちゃんを「知る」ことからスタートして見てくださいね。
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