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2025.07.08話す前から準備OK!小椋先生の研究でわかる赤ちゃんの言葉の育み方

赤ちゃんの言葉が育つ関わり方 ~声かけ×ジェスチャー×ベビーサインで伝えるチカラを伸ばそう~

 

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

1. ジェスチャーは「言葉の前言葉」だった!

小椋たみ子先生らの研究では、言葉を話す前の赤ちゃんでも、指さしや手のジェスチャーなどが豊かであるほど、その後の語彙や文法力が高くなる傾向があると報告されています 。

これは、「まだ話せないけど、伝えようとする力」は、脳の中で言語回路をどんどん育てている―そんな証拠なのです。

また、同じく小椋たみ子先生のこちらの論文では、18ヶ月で語彙理解数は200前後と書かれています。

こんなに理解しているのに伝える術がないって辛すぎますね。

 

↓娘1歳半 出張のキャリーケースに収まる↓

2. 聞いて、見て、まねて…言葉は“感じる”ところから育つ

赤ちゃんは、言葉を「聞く」だけでなく、声の抑揚・ママの口元・表情・ジェスチャーなど、たくさんの手がかりから意味をつかんでいます。

小椋先生も「育児語(いわゆる赤ちゃん言葉)」を調整しながら話しかけることで、子どもの語彙の習得を助ける傾向があると報告しています 。

例えば「いないいない…ばあ!」。
ただ聞こえる音以上に、ママのワクワクする表情と動きが言葉の意味を強く印象づけます。

だからこそ、「声に口に表情に…全部セットで伝えること」が、言葉の発達にはとても大切なんです。

 

3. 「伝えたい気持ち」を見逃さないで

まだ話せなかったりしても、赤ちゃんは「これが欲しい」「こうしてほしい」と強い気持ちを持っています


指差しや体の動き、泣き方など、多くの手がかりから意思を伝えようとしているのです。

小椋先生らは、そうした赤ちゃんの「伝えたい!」という意図的なジェスチャーこそ、後の言語発達に欠かせないスタート地点だとしています 。

4. ベビーサインで「伝える力」に自信を

ここで活用したいのが、ベビーサイン。
「おっぱい」「もっと」「ねんね」など、日常によく出てくる言葉をサインにして教えることで…

  • 赤ちゃんの「伝えたい」を的確に受け取れる

  • 「伝わった!」という成功体験を増やせる

  • その成功が、次の言葉を引き寄せるエネルギーに!

乳幼児期の言語発達を研究する中でも、意図的なジェスチャーの豊かさが、後の語彙数や文法力に影響するという結果と、ベビーサインはまさに合致しています。

✅ まとめ:声かけ+ジェスチャー+ベビーサインで伝える力を育てよう

  1. 赤ちゃんはしゃべれなくても「聞いて」「見て」「感じてる」

  2. その積み重ねが、言葉の回路を育てる

  3. ベビーサインは、その回路をぐっと強くするサポート!

小椋先生らの研究でも裏付けられている「伝える力」を、ベビーサインを通して身につけていく。

それが、赤ちゃんの未来の言葉をグンと引き寄せてくれるのです。

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