
2025.07.24赤ちゃんの「わかる」と「しゃべる」は別物!ベビーサインで広がるコミュニケーション
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
【1】赤ちゃんの「わかる」と「しゃべる」はタイミングが違う
「うちの子、まだ全然しゃべらなくて…」
そんな声をよく耳にします。でも実は、赤ちゃんは言葉を話す前にちゃんと“わかって”いるってご存じですか?
奥村優子さんの著書『赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか』には、こんな興味深いデータが紹介されています。

【2】赤ちゃんはこんな言葉をもう「理解」している!
赤ちゃんたちは、まだしゃべれなくても、生後6〜10ヶ月頃には以下のような言葉を理解していることが多いのです。
(小林哲生・奥村優子・南泰浩(2016)語彙チェックリストアプリによる用事語彙発達データ収集の試みより。50%の子どもが理解・発話できる月齢(50%到達月齢)を推定したもの)
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自分の名前 ▶︎ 6.9ヶ月
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バイバイ ▶︎ 8.6ヶ月
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いないいないばあ ▶︎ 9.2ヶ月
-
ママ ▶︎ 9.7ヶ月
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おっぱい ▶︎ 10.3ヶ月
すごいですよね!
でも…
【3】「理解」してから「発話」までにはこんなに差が!
ところが、同じ言葉を実際に発するようになるのは、1歳を過ぎてからというのが一般的です。
たとえば…
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「まんま」▶︎ 理解:9.9ヶ月/発話:14.3ヶ月
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「ママ」▶︎ 理解:9.7ヶ月/発話:15.3ヶ月
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「バイバイ」▶︎ 理解:8.6ヶ月/発話:16.8ヶ月
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「どうぞ」▶︎ 理解:10.2ヶ月/発話:20.2ヶ月
この数ヶ月のタイムラグ、気になりますよね?
【4】その「伝えられないもどかしさ」をサポートするのがベビーサイン!
この「わかってるけど言えない」時期に、赤ちゃんがフラストレーションを感じてしまうこともあります。
そんなときに役立つのが、“おててで伝える”ベビーサインなんです。
たとえば、
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「もっと食べたい」を【もっと】のサインで
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「おっぱいほしい」を【おっぱい】のサインで
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「バイバイ」と言えないときも、手を振るジェスチャーで
赤ちゃんが言葉になる前の思いを表現できるって、とてもすごいことですよね。ベビーサイン育児を体験すると、赤ちゃんが理解しているだろう語彙は、この研究のデータよりももっともっと多くて、早い時期からという感覚があります。(しっかりとしたデータがなくてもどかしいですが・・・)
【5】ママやパパも「伝わる喜び」に出会える!
ベビーサインを使うことで、
「この子、ちゃんとわかってる!」
「こんな気持ちだったのね!」
そんな“通じ合えた瞬間”が増えていきます。これは、言葉のやりとりだけでなく、親子の心のやりとりを育てる大切な時間。そう!このやり取りができる時間が、子どもの社会性や心を育てる事に繋がり、親の育児の自信にも繋がるんです。
【6】おわりに:赤ちゃんの“伝えたい”を応援してあげよう
赤ちゃんは、想像以上に多くのことを理解していて、伝えたい気持ちもたくさん持っています。でも、口から言葉が出るには少し時間がかかるんです。
その間、伝えられる手段としてベビーサインを知っておくと、親子の毎日がぐっと楽しく、あたたかいものになります。
「うちの子、まだしゃべらないから心配…」という方こそ、ぜひベビーサインを試してみてくださいね。
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