babysigns.

ブログ

2026.01.29「指差し」だけで、本当に足りていますか?赤ちゃんは、思っている以上に“伝えたい”

赤ちゃんは、生まれた瞬間から
「伝えたいこと」がたくさんあります。

 

でも――
言葉が話せない。

 

この「伝えたいのに、伝えられない」状態が、
赤ちゃんにとってどれほど大きなストレスなのか。
それを少しだけ体感できる、印象的な文章があります。

 

イギリスの心理療法士フィリッパ・ペリーのベストセラー
『自分の親に読んでほしかった本』(日本経済新聞出版)からの一節です。

 

床に寝そべってみましょう。
そして、その姿勢のまま、
寂しいとか、おなかが減ったとか、喉が渇いたとか、
居心地が悪いと感じながら、
言葉がしゃべれないのはどんな気分か想像してみてください。

画像

 

どうでしょうか。
これは「ねんね期」の疑似体験ですが、
おすわりができるようになっても、
ハイハイができるようになっても――

言葉を話せない赤ちゃんは、ずっと
「思いを伝えられないもどかしさ」を感じていますよね。

 


「指差し」ができると、世界が少し広がる

成長の中で、赤ちゃんが身につける大きなスキル、
それが 「指差し」 です。

 

・見てほしい
・とってほしい
・食べたい

 

指差しによって、大人の視線を動かし、
「伝わること」が一気に増えます。

 

これは赤ちゃんにとって、とても便利で、
とても嬉しい進歩です。
大人も、指さしでなんとなく会話ができているから
ベビーサインなんていらないんじゃないの?
と思う人もいます。

 

でも、ここで壁にぶつかります。

  • りんごを食べたい」(でも、目の前にない)

  • パパはどこ?」(今ここにいない)

  • ボール持ってきて!」(遠くにある)

目の前にないものは、指差しでは伝えられませんね。

 

さらに――
赤ちゃんが伝えたいのは「物」だけではありません。

  • 「このりんご、おいしい!」

  • 「パパ、大好き!」

  • 「このボール、大きいね!」

気持ち、考え、感じたこと。
それらは、指差しだけではどうしても足りなくなっていくのです。

 

画像

 


表情やしぐさを読み取るだけで、本当に足りる?

「ベビーサインがなくても、
表情やしぐさでわかるのでは?」

そう感じる方も多いと思います。

 

確かに、月齢が低いうちは
赤ちゃんの欲求は比較的シンプルで、
大人が“読み取ってあげる”ことで対応できる場面も多いです。

 

でも、成長とともに
赤ちゃんの 自己主張 はどんどん増えていきます。

 

そんなとき――
「読み取る」だけでは、足りなくなる瞬間が訪れます。

たとえば、

 

  • 夜中に泣いていた赤ちゃんが
    【お茶】のベビーサインをしたら?
    →「おっぱいじゃなかった!喉が渇いていたんだ」と分かります。

  • ごはんを食べない赤ちゃんが
    【おにぎり】のサインをしたら?
    →「味じゃなくて、形だったんだ」と気づけます。

 

ニコニコのときは、
表情を読み取るだけでもうまくいくことがあります。

 

でも、
機嫌が悪いとき、うまくいかないときこそ、
「伝え合える手段」があることが、親子を助けてくれるのです。

 


ベビーサインは、赤ちゃんの“強力な味方”

そこで、赤ちゃんの強力な味方になるのが
ベビーサイン です。

 

ベビーサインは、
長い歴史をもつ「手話」という言語をベースにした、
赤ちゃんのための 「目で見えることば」

 

まだ話し言葉を十分に使えない乳幼児と大人が、
手の動き(サイン)やジェスチャーを通して
思いを伝え合います。

 

泣くしかなかった赤ちゃんが、
「伝えられた!」という経験を重ねていく。

 

そして大人も、
「わかってあげられた」という喜びを重ねていく。

 

ベビーサインは、
便利な育児テクニックではありません。

 

親子が“通じ合う”時間を増やす、
コミュニケーションの土台
なのです。

 


もっと詳しく知りたい方へ

この記事でご紹介した考え方や、
実際にどんなベビーサインがあるのか、
どんなふうに日常で使えばいいのか――

 

それらをまとめたのが、
拙著 『ベビーサイン図鑑』(Gakken) です。

「教える」ための本ではなく、
赤ちゃんと一緒に楽しみながら、
伝え合う時間を増やすための一冊
として作りました。

 

赤ちゃんの「伝えたい」を、
見逃さず、受け取ってあげたい方へ。
ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。

2026.01.263歳までの子育ての教科書― 脳科学者・林成之先生が伝える「育脳」3つのポイント ―

『3歳までの子育ての教科書』(アスコム)は、19人の育児の専門家が「3歳までに大切にしてほしいこと」をそれぞれの立場から語っている一冊です。
(少し前に出版された本ですが、とっても参考になりますよ)

今回はその中から、脳科学者・林成之先生のメッセージを、私なりの視点でまとめてみたいと思います。

 


「生きたい!」「知りたい!」「仲間になりたい!」

すべての学びの土台になる3つの本能

林成之先生は、日本大学大学院 総合科学研究科教授(本の出版当時の肩書きです)「勝負脳」という理論を提唱し、その理論をもとに指導を受けた北京オリンピックの日本競泳選手たちが、驚くような成果を出したことで知られている脳科学者です。

 

そんな林先生が、3歳以下の子どもの育脳で最も大切だとおっしゃっているのが、次の考え方です。

 

3歳以下の子どもの育脳には、知識の詰め込みではなく、
まず「本能」と、心が伝わる「脳」を育むことが大切。

 

そのためのポイントが、次の3つ。

  1. 「学びたい」という本能を育てる

  2. 心が伝わるコミュニケーション力を育てる

  3. 親子で共に進化する

以下詳細説明しますが、AIさんに作ってもらった画像がこれ!

画像
3歳までの育脳3つのポイント


①「学びたい!」本能は、共感から育つ

人は、好きなこと・興味のあることには自然と学びたくなりますよね。
子どもも同じです。

 

「これ、面白いね」
「すごいね、よく気づいたね」

 

そんなふうに、子どもの「好き」に親が共感し、一緒に学ぼうとする姿勢が、学ぶ力の土台になります。

 

ここで、ベビーサインはとても心強い存在です。
言葉が出る前から、

 

  • 何に興味があるのか

  • 何が好きなのか

  • 何を伝えたいのか

が見えてくる。
だからこそ、子どもの世界に早く気づき、ちゃんと共感できるんですね。

 


② 心が伝わるコミュニケーションとは「尊重すること」

林先生が言う「心が伝わるコミュニケーション」とは、
相手を一人の人として尊重し、相手の脳に届く言葉を使うこと

 

これも、ベビーサイン育児をしていると自然に身についていきます。

 

まだ話せなくても、
ただ、お世話を必要としている何もできない存在ではなく、
「この子は、ちゃんと感じている」
「伝えたい気持ちがある」

 

そう思って関わる習慣が、大人側に育つからです。

 

結果として、
子ども自身のコミュニケーション力も、ぐんぐん育っていく。
これは、私自身実感としても強く感じています。
なんなら、おしゃべりできない時期の方が
ちゃんと一人の人として向き合えてたかもしれない(苦笑)

 


③ 親のレベルで育てない。親子で一緒に進化する

「親のレベルで子育てをするのではなく、親子で共に進化する」

この言葉にも、私自身、何度も頷きました。

 

正直にいって
自分が知っている言葉や知識なんて、本当にちっぽけ

 

だから私は、

  • 絵本から言葉や世界を広げてもらう

  • 家庭だけでは得られない体験を、外の世界でさせてもらう

  • 周りの人に、たくさん助けてもらう

そんな環境づくりを意識してきました。

 

子育ては、ひとりで頑張るものじゃない。
周りに頼ることこそが、親子の成長につながると感じています。

 


子どもは、親を成長させてくれる存在

 

振り返ると、
わが子のおかげで、私自身が大きく成長させてもらったと心から思います。

 

「生きたい!」
「知りたい!」
「仲間になりたい!」

 

この3つの本能を信じて、
子どもという存在に感謝しながら、
これからも笑顔で子育てを続けていけたらいいですね。

 


※この記事では、林成之先生のメッセージをもとに
「3歳までの育脳・3つのポイント」をイラスト化した図もあわせて掲載しています。

2026.01.19「赤ちゃんが泣いても無視する育児」は本当に正解? ──cry it outをめぐる科学と文化の話

「泣いても無視」なんてあり得ないと思っていたあなたへ

 

科学と文化のはざまで揺れる「cry it out」育児観

 

赤ちゃんを泣かせっぱなしにして自力で寝かせる…
いわゆる 「ネントレ」=Cry-It-Out(CIO)法 に最初に触れたとき、私は正直こう思いました。

 

「赤ちゃんが泣いてるのに無視するなんて、そんな育児法あり得ない」

 

けれど一方で、欧米の育児書や専門家の議論では、CIOが「睡眠トレーニングのひとつ」として位置付けられることもあります。
アメリカでは生後4〜6ヶ月頃からこの方法が紹介され、夜泣き改善の選択肢として親に伝えられてきました。これは ファーバー博士が提唱した「Ferber method」に代表されるもので、泣いたら少し間を置いてから応答するという考え方も含んでいます。

 

つまり CIOはアメリカの育児文化/睡眠トレーニング界隈で広く知られてきた手法なのですよね・・・

 


デンマークの議論は「禁止」ではなく、専門家の警鐘

先日、アメリカ人の友人の投稿で「Brain Talks」というサイトのニュースをたまたま見たんです。
それは、2019年に デンマークの心理学者723人が、Cry-It-Out(CIO)法を推奨する書籍の出版社に対して抗議の公開書簡を送った事例が書かれていました。

 

この書簡では、

 

  • 赤ちゃんと幼児は泣いている間、安心やケアが不可欠であること

  • “泣かせっぱなし”のガイドラインは愛着形成や発達に悪影響を与える可能性があること

 

などを指摘しています

これは 「CIOそのものをデンマーク政府が禁止した」という話ではなく
専門家・研究コミュニティが改めて赤ちゃんの応答の重要性を強調している動きです。

 


アメリカでのCIOの現実 — 賛否両論

アメリカではCry-It-Outについて今も賛否両論があります。
専門家の中には、

 

🔹 CIOが短期的に夜泣きの改善に寄与する可能性がある(睡眠の質改善)
🔹 親の睡眠不足が軽減され、家族全体のQOLが上がることがある

 

という意見がある一方で、以下のような反論もあります。

 

✔ CIOが親子の関係性にどのように影響するかは必ずしも科学的に一致していない
✔ 一部の長期的研究では、CIOが愛着や情緒に悪影響を与えないとする報告もあるが、解釈には注意が必要である
✔ 生理的ストレス指標(例:コルチゾール)や赤ちゃんのストレス反応については、まだ不確定な点が多い

 

という点です。

 

たとえばアメリカの医療機関の記事では、CIOが「必ずしも赤ちゃんの発達に悪影響を与えるとは証明されていない」としつつも、「すべての家庭に向いているわけではない」ともされています。

 

このように 長期的な影響評価や文化的背景の違いが、アメリカでも今なお議論の核になっています。

 

でも、冷静に考えてみると、相手は赤ちゃんです。
Cry it out を育児に取り入れた家庭で育った子どもが、将来どんな影響を受けるのか――
そんな問いに、白黒はっきりした答えが出るはずがないとも思うのです。

 

それよりも私が大切だと感じるのは、
赤ちゃんが泣いて何かを訴えているという事実を、私たち大人がどう受け止めるかです。

 

泣いている赤ちゃんを「無視する」ことに、疑問を持たなくなってしまうこと。そこにこそ、私は一番の違和感を覚えます。

 

もちろん、寝不足でママもパパもしんどい。
それは痛いほど分かります。
でも、泣かせ続けることで「自分で寝る力」を身につけさせることが、
この時期に一番大切な愛着形成や信頼関係づくりに、本当にプラスになるのでしょうか。

 

少なくとも、私はそうは思えませんでした。
夜泣きがひどくて、本当に辛かった長男の子育ての間も、泣いている息子を泣かせっぱなしにするっていう選択肢は一度も考えられなかったから。

 

それに、日本の住宅事情を考えると、
最初の数日間の激しい泣き声に、近隣から苦情が来るのでは…
と不安になるご家庭も、決して少なくないはずです。

 

さらに、こんな出来事もありました。

 

実は、お子さんとベビーサインを実践しながら、同時にネントレ(寝かしつけトレーニング)に挑戦していた方のお話です。

「赤ちゃんが泣きながら【おっぱい】のベビーサインをしているとき、どうしたらいいですか?」

そう相談したところ、
「ベビーサインは、ネントレの邪魔になるのよね…」
と、講師から言われたそうです。

 

……正直、私は驚きました。

 

赤ちゃんが「欲しい」「つらい」「助けて」と伝えようとしているそのベビーサインが、
“邪魔なもの”として扱われてしまう。
そこに、私たちが見失ってはいけない何かがあるように思えてならなかったのです。

 


赤ちゃんの「泣く以外の意思表示」を育てることの意味

だから、私が何より伝えたいのはこういうことです。

 

赤ちゃんの「泣き=唯一の言葉」状態を

 

少しずつ「言葉以外の意思表示」へ広げていけたら?

 

ということ。

 

泣くことはもちろん赤ちゃんの大切なサインです。
でも、泣くだけでは「要求」も「感情」も混ざってしまって、親も赤ちゃんも苦しくなることがあります。

 

そこで注目したいのが ベビーサインです。

 

ベビーサインは、
🟡 「まだ話せない」赤ちゃんが
🟡 手の動きで意思や要求を伝えられるようになる
🟡 コミュニケーションの手段です

 

たとえば、泣かなくても【電気】のベビーサインで
「お部屋が暗いから寝れないよ」
って教えてくれることもできるし、
【抱っこ】のベビーサインで
「だっこしてくれたら寝れそうなんだけど」
なんて事も伝えられるんです。

 

これは、
「泣かせない育児」ではなく
👉 泣く頻度が減るコミュニケーションの育て方
と言い換えることができます。

 


「泣く」を超えてつながる育児へ

CIOをめぐる議論は、育児文化や科学の進展とともに変わりつつあります。
アメリカでは長く肯定的に扱われてきた側面もありますが、科学的に確定的な答えはまだありません。

 

一方で、赤ちゃんの脳と情緒の発達を見る視点からは、

 

👉 赤ちゃんの信頼形成と応答体験
👉 泣く以外の伝え方(ベビーサイン)
👉 親子の双方向コミュニケーション

 

がより健やかな関係を育む鍵として私は注目されるべきだと思うのです。

 

そしてそれは、
「泣いている赤ちゃんにすぐ反応しなければならない」
という責任負担ではなく、

赤ちゃんの気持ちを受け取る手段を増やすという視点ではないでしょうか?

2026.01.16ベビーサインのココがすごい!「やってみたい!」を育てるドーパミンの力

「ドーパミン」という言葉を聞いたことはありますか?
ドーパミンは「やる気ホルモン」「快楽ホルモン」とも呼ばれ、
「もっとやりたい」「また挑戦したい」という気持ちを生み出す脳内物質です。

 

脳科学者・茂木健一郎先生は、
脳の土台の約80%ができる5歳頃までに「ドーパミン・サイクル」を育てることが大切
だと述べています。

 

このサイクルが幼児期に育つと、
新しいことに挑戦すること自体を「楽しい」と感じられるようになり、
学びへの前向きな姿勢や探究心、そして自己肯定感が自然と育っていきます。

 

しかもドーパミンは、
ワクワク・ドキドキする体験や「初めて」に出会ったときに分泌されやすいもの。
毎日が「初めて」の連続である赤ちゃんの時期は、まさに絶好のチャンスなのです。

 


なぜベビーサインがドーパミン育ちに役立つの?

私は、その大切な時期にこそ、
ベビーサインが大きな力を発揮すると考えています。
理由は大きく5つあります。AIさんにわかりやすく図にしてもらいました。

画像

 

①「伝わった!」という成功体験

ベビーサインは、話せない赤ちゃんに
「自分の気持ちが伝わった!」という体験をたくさん届けます。

【ミルク】のサインでお腹が空いたことが伝わる。
【もっと】のサインで、絵本をもう一度読んでもらえる。

こうした小さな成功体験の積み重ねが、
「伝えるって楽しい」「もっとやりたい」という意欲につながります。

 

② 知的好奇心がどんどん広がる

1つのサインを覚えると、世界の見え方が変わります。

【ボール】のサインを知った赤ちゃんは、
公園、街灯、夜空の月まで「ボール!」と発見します。

親はそのサインから、
「今、何に興味があるのか」を知ることができ、
興味を深めたり、世界を広げる関わりができるようになります。

 

③ 褒めるチャンスが自然に増える

ベビーサインが増えるほど、
「できたね」「伝えてくれたね」と褒める場面も増えていきます。

大好きなパパやママに褒められることは、
赤ちゃんにとって最高のドーパミン体験です。

 

④ アウトプットが豊かになる

赤ちゃんはインプットばかり、と思われがちですが、
ベビーサインがあるとアウトプットが一気に増えます。

【靴】のサインで
自分の靴、家族の靴、絵本の中の靴を次々に表現したり、
やがて「お外に行きたい」という気持ちまで伝えられるようになります。

インプットとアウトプットのバランスが、
脳を心地よく刺激してくれます。

 

⑤ 笑顔とアイコンタクトが増える

ベビーサインは「見る言葉」。
自然と目を合わせ、笑顔でやりとりする時間が増えます。

「伝わったね」と家族みんなで笑い合う――
そんな体験そのものが、ドーパミン・サイクルを育てる栄養になります。

 


ベビーサインが育てる「学びの土台」

ベビーサインは、
・伝わる喜び
・知りたい気持ち
・褒められる経験
を、日常の中で自然に積み重ねてくれます。

 

おしゃべりできない時期だからこそ味わえる、
特別で豊かなコミュニケーション。

 

学ぶことが楽しい。
伝えることがうれしい。

 

その感覚が、
将来の「挑戦する力」「探究する力」の芽になっていきます。

 

ベビーサインを通して、
赤ちゃんの未来の可能性を、そっと広げていきませんか。

 

もっと詳しいドーパミンの話は「ベビーサイン図鑑」で!

2026.01.08ママとパパの脳の違いを、どう埋めていくか― 夫婦で「チーム育児」になるための視点 ―

はじめに|わかってほしいのに、伝わらない

ママ:「なんで気づいてくれないの?」
パパ:「言われないと分からないんだよ」

 

育児中の夫婦から、
本当によく聞く言葉です。
何年も一緒に暮らしてくると、
男性というのは、やって欲しいことを
1から10まで細かく伝えて初めて
理解できる生き物だってわかってくるんですがね笑

 

お子さんが小さいうちは
きっと皆さんまだまだその域に達してない。

 

だから、ママやパパが感じていること、
どちらも、間違っていません。
そして、どちらも悪くありません。

 

前回の記事では、
ママとパパの脳は、育児期に“違う方向”へ変化しやすい
という話を書きました。

 

今回はその続きとして、
その違いをどう埋めていけばいいのか
「チーム育児」という視点で考えてみたいと思います。

 


脳の違いは「ズレ」ではなく「役割分担」

まず大切な前提があります。

 

ママとパパの脳の違いは、
欠点ではなく、役割の違いです。

 

  • ママの脳:
    赤ちゃんの小さな変化に気づく
    先回りして守る

  • パパの脳:
    全体を見る
    行動を起こすきっかけを待つ

 

この2つは、
本来は補い合う関係

 

でも育児では、
「同じようにできること」を
無意識に求めてしまいがちです。

 

そこに、すれ違いが生まれるんです!

 


すれ違いが起きる、本当のポイント

夫婦の衝突は、
多くの場合ここで起きます。

 

ママ:気づいてほしい
パパ:言ってくれればやる

 

これは、
愛情の差ではありません。

 

「見えている情報」が違うだけ。

 

ママの脳は、
赤ちゃんの“変化”をキャッチする。

 

パパの脳は、
“依頼”があって初めて動きやすい。

 

ここを理解しないまま話すと、
「なんで分からないの?」
「なんで言わないの?」

という平行線になります。

 


「同じになる」必要はない

チーム育児で大切なのは、
同じようにできることではありません。

 

大切なのは、

  • 同じ赤ちゃんを

  • 同じ方向を向いて

  • 違う役割で支える

という感覚なんです。

 

だから、
「察してほしい」より
「共有する」。

 

「できないでしょ」より
「一緒に見てみよう」。

 


チームになるための、3つの視点

 

① 状態を伝える(指示じゃなくて)

「これやって」より、
「今ちょっと余裕がない」。

「なんでやらないの?」より、
「今、助けてほしい」。

 

タスクではなく、状態を共有すると、
パパの脳は動きやすくなります。

 


② 正解を決めない

赤ちゃんの対応に、
完璧な正解はありません。

 

「こうしてほしい」ではなく、
「どう思う?」と聞いてみる。

 

これは、
上下ではなく横並びになる合図です。
(そんな余裕ないこともしばしばありますけどね・・・)

 


③ 赤ちゃんを“間に置く”

ここで、ベビーサインが役立ちます。

 

ベビーサインは、
ママの代わりに
パパを“教育”するものではありません。

 

赤ちゃんの気持ちを、
夫婦の真ん中に置くためのツール

 

「このベビーサインって事はこう言ってるよね?!」
「さっきと違うサインだね」

 

そんな会話が増えると、
夫婦は自然と
“同じものを見ているチーム”になります。

 

育児のスタートにベビーサインがあると、
ママにもパパにも、同じように
赤ちゃんの気持ちがわかるようになる!

 


チーム育児は、仲良しである必要はない

誤解されがちですが、
チーム育児=
いつも仲良し、ではありません。

 

  • イライラする日もある

  • うまく噛み合わない日もある

 

それでも、

赤ちゃんの前では、
同じチームでいようとする姿勢

それだけで、
十分です。

 


おわりに|埋めるべきは「違い」ではなく「理解」

ママとパパの脳の違いは、
なくすものではありません。

 

埋めるべきなのは、
相手への期待と現実のギャップ

 

そしてそのための鍵は、
「分かってもらう」より
「一緒に見る」。

 

チーム育児は、
特別なスキルではなく、
視点の選び方。

 

今日から、
少しだけ意識してみてください。

2026.01.07ママの脳の変化と「ひとりで抱え込みやすくなる理由」― 頑張りすぎてしまうのは、あなたのせいじゃない ―

はじめに|「誰にも頼れない気がする」の正体

 

前回の記事では、
パパの脳の変化と、育児中の夫婦のすれ違いについて書きました。

 

今回はその続きとして、
ママ自身の脳で何が起きているのかに目を向けてみたいと思います。

 

・頼っていいはずなのに、頼れない
・「私がやらなきゃ」と思ってしまう
・手伝ってもらっても、どこかモヤモヤする

 

そんな感覚、ありませんか?今思い返すと、確かに私もそんな風に感じたことありましたね。手伝ってもらっても結局、自分の思ってた形と違うと、頼み事するのが億劫になる感覚。自分で何でもやった方が結果、楽なんじゃないかと頑張りすぎてしまう感覚、確かにありましたね。今でもその名残ありますけど・・・

 

産後、皆さんがそう感じるのは決して、
「気が強いから」でも
「完璧主義だから」でもないんですって!(当時の私は全く知らなかった・・・)

 

脳の仕組みとして、そうなりやすい時期なんだそうですよ。

 


ママの脳は、赤ちゃんに“最適化”されていく

出産・育児を通して、ママの脳では大きな変化が起きます。

研究では、産後のママの脳は

  • 赤ちゃんの泣きや表情に、瞬時に反応しやすくなる

  • 危険を察知するアンテナが敏感になる

  • 先回りして考える力が高まる

と言われています。

 

これは、
赤ちゃんを守るために、とても大切な変化

 

だから、パパさんは赤ちゃんが夜中に泣いても、グーグー寝ていられるんですよ!イラッとせずに「脳の違い!」と半ば諦めた方がストレスフリーですね。

 

でもこの大切な脳の変化はママたちの、

  • 常に気が張っている

  • 休んでいても頭が休まらない

  • 「誰かに任せる」ことが難しくなる

 

という状態にもつながりやすくなるんです。

 


なぜ「ひとりで抱え込みやすくなる」のか

ママが抱え込みやすくなる理由は、大きく3つあります。

 

① 「気づけるのが私だけ」になりやすい

赤ちゃんの小さな変化に、いち早く気づく。
それが続くと、

私が見ていないとダメ
私がやらないと回らない

という感覚が強くなります。

これは責任感ではなく、
脳が“常時オン”になっている状態です。

 


② 正解がわからない不安が、コントロール欲求を生む

育児には、明確な正解がありません。

 

だからこそ、

  • 自分なりのやり方を守りたくなる

  • 人に任せると不安になる

  • 手を出したくなってしまう

 

これは、
不安を減らすための脳の防衛反応

 

「任せられないママ」ではなく、
「不安を抱えながら頑張っている脳」なのです。

 


③ 「頼る=怠けている」ように感じてしまう

多くのママが、無意識のうちに

ちゃんとやっているママでいたい

 

というプレッシャーを抱えています。子どもたちが小さい頃は、こんな私でも、ちゃんとしなくちゃ!っていうプレッシャーを少なからず感じていました。仕事柄、誰かに見られているという感覚が常にあったからかもしれません。

 

特に、
保育・医療・教育などの専門職経験があるママほど、頭で「わかっているからこそ」頼りにくくなることもあるのではないでしょうか?

 


ひとりで抱え込まないための、やさしい視点

ここで大切なのは、
「もっと頼ろう」と自分を追い込むことではありません。

 

おすすめしたいのは、

“気持ちを共有する”というステップ

 

たとえば、

  • 「今、ちょっと余裕がない」

  • 「うまく言えないけど、不安」

  • 「全部やらなきゃって思ってる」

 

これは、解決を求める言葉ではなく、
状態を伝える言葉です。

 


ベビーサインが、ママの脳を休ませてくれる理由

ベビーサインは、
ママにとっても「赤ちゃんのため」だけのものではありません。

 

赤ちゃんの気持ちが見えることで、

  • 先読みしすぎなくてよくなる

  • 「泣く前」に気づける

  • 常に緊張しなくて済む時間が増える

 

つまり、
ママの脳の“常時警戒モード”を、少しオフにできる

 

これは、
メンタルヘルスの観点から見ても、とても大きな意味がありますよね。この記事を書きながら、改めて思うポイントです。

 


自分に問いかけてみてください

今のあなたは、どうでしょう?

 

  • 「私がやらなきゃ」が口ぐせになっていませんか?

  • 誰かに任せたあと、心が落ち着きますか?

  • 頼るより、我慢する方が楽になっていませんか?

 

答えは、どれでも大丈夫です。

気づくことが、最初の一歩ですよ。

 


おわりに|頑張りすぎるママへ

ひとりで抱え込んでしまうのは、
あなたが弱いからではありません。

 

それは、
赤ちゃんを守ろうとする脳が、全力で働いている証

 

だからこそ、
少しだけ、その脳を休ませる工夫を!ベビーサインがその助けになると思います。

ベビーサインちょっと気になった!という方は「ベビーサイン図鑑」をどうぞ。

2026.01.06パパの視点:ベビーサインで夫婦のストレスを減らす方法

― 睡眠不足の脳と、すれ違わないための小さな工夫 ―

 

はじめに|「なんでこんなにイライラするんだろう?」

 

赤ちゃんが生まれてから、
・ちょっとしたことで夫婦げんかが増えた
・相手の一言に、必要以上に傷ついてしまう
・「前はこんな言い方しなかったのに」と思うことがある

 

そんなふうに感じたことはありませんか?私は遠い昔の記憶なんですが、年の差結婚なんで、とにかく主人が超絶優しくて(あっ!のろけるつもりはないんですが笑・・・)そもそも、あんまりもめないんです。

 

でも、ネット上ではよく見かけるし、お友達のお話としてもよく聞くので、実際にあるあるなのかしらと思うのですが、皆さんどうでしょうか?実はそれ、性格の問題でも、愛情が減ったわけでもなく、脳の変化が大きく関係しているそうなんですよ。

 

今日は
「パパの視点」から見た、育児期の脳の変化と、ベビーサインが夫婦のストレスをどう減らすのか
についてお話しします。

 


育児中、パパの脳にも起きていること

「産後はママの脳が変わる」という話は、少しずつ知られるようになってきましたよね。
でも実は、パパの脳も育児によって変化することが、近年の研究でわかってきています。

 

特に影響が大きいのが、

  • 慢性的な睡眠不足

  • 生活リズムの急激な変化

  • 「正解がわからない」状況が続くこと

 

睡眠不足が続くと、脳では

  • 感情をコントロールする力が弱くなる

  • 相手の言葉を“攻撃”として受け取りやすくなる

  • 余裕がなくなり、視野が狭くなる

 

という変化が起きやすくなります。

 

つまり、
「冷静に話し合えない」のは、気持ちの問題というより“脳のコンディション”の問題でもあるんですって!

 


すれ違いは、夫婦の間ではなく「赤ちゃんとの関係」から始まる

 

育児中の夫婦のストレスを見ていると、
実は多くが「夫婦そのもの」ではなく、

 

赤ちゃんの気持ちがわからない
どう関わればいいかわからない

というところから生まれているのではないでしょうか?

 

たとえば、こんな会話。

  • パパ「なんで泣いてるの?」(別に責めている訳じゃなくて、単純に何で泣いているんだろう?と思っての質問でも)

  • ママ「さっきミルクあげたばかりなんだけど」(なんで泣いているかなんて、毎回わからないし、責めるような聞き方しないで!と心の中で思っちゃう・・・)

 

このやりとり、どちらも悪くありません。
でもここに、

「赤ちゃんの意図が見えない不安」

があるからこそ、お互いにイライラしちゃうんですよね。

 


ベビーサインが「夫婦のクッション」になる理由

 

ベビーサインは、
「赤ちゃんに言葉を早く話させる」ものではありません。

 

本質は、
赤ちゃんの“伝えたい”を、本人がおしゃべりする前から、夫婦で一緒に受け取れるようになること

 

たとえば、

  • 「もっと」

  • 「おしまい」

  • 「やって」

 

こうしたサインが見えるようになると、

  • パパも「今、何を求めているのか」がわかる

  • ママだけが“通訳”にならなくて済む

  • 赤ちゃん対応を、夫婦で分担しやすくなる

 

結果として、

「なんでわからないの?」
「ちゃんと見てよ」

という衝突が、自然と減っていきます。

 


パパにとってのベビーサインの大きなメリット

 

パパたちからよく聞く声があります。

  • 「泣かれるのが怖かったけど、関われるようになった」

  • 「何をすればいいか、赤ちゃんが教えてくれるって最高」

  • 「ママに聞かなくても対応できる場面が増えた」

 

これは、
“育児に参加した”という実感が、自己効力感を高めている状態。

 

脳科学的にも、

  • 自分が役に立っていると感じる

  • 結果が目に見える

この2つは、ストレス耐性を高めることがわかっています。

 


夫婦のコミュニケーションTips|うまくいく家庭がやっていること

ベビーサインを取り入れている家庭で、
夫婦関係が安定しやすい理由のひとつが、こんな会話です。

 

  • 「今の【もっと】だったよね」

  • 「もう、要らないんじゃない?【おしまい】ってやってる気がする」

  • 「これ、新しいベビーサイン覚えたんじゃない?」

 

ポイントは、
ベビーサインを介して、二人で赤ちゃんの理解を深めること

 

この“赤ちゃん観察を一緒にする姿勢”が、
夫婦のチーム感を育ててくれます。

 


ここで、パパ・ママに質問です

あなたのご家庭では、どうでしょう?

  • 赤ちゃん対応、どちらが多いですか?

  • 「通訳役」がどちらかに偏っていませんか?

  • パパは「どう関わればいいか」わかっていますか?

 

 

おわりに|夫婦のメンタルヘルスは「赤ちゃん理解」から整う

育児期の夫婦関係は、
「我慢」や「話し合い」だけで乗り切るものではありません。

 

まず必要なのは、
赤ちゃんの気持ちを、夫婦で一緒に見ようとすること

 

ベビーサインは、
そのための、とてもシンプルでやさしいツールです。

 

赤ちゃんのためだけでなく、
夫婦の心を守るためにも。

 

そんな視点で、
ベビーサインを見てもらえたら嬉しいなと思います。

2026.01.05ベビーサインおすすめランキングTOP10

2026年、スタートしました!
今年は「ベビーサイン」にチャレンジしようと思っているそこのあなた!
まずはやってみて欲しい10個のベビーサインを今日はご紹介します。

 

過去にベビーサインを実践した方にアンケート調査をした結果に基づいたランキングなので、赤ちゃんからの反応が返ってくる確率高いですよ~
やってみてくださいね。

 

1位【もっと】
堂々の1位はほぼ100%の子どもができるようになる【もっと】
すぼめた両手の指先をトントンと合わせます。

画像

 

2位【おしまい】
両手のひらを上に向けて、すぼめながら下に下ろします。
物事の区切りごとに「おしまいね~」って言いながら見せましょう。

画像

 

3位【おいしい】
片手のひらでほっぺをぱちぱちと触ります。ベビーサインと言えばこれ!みんなが教えたいベビーサインナンバー1(多分)

画像

 

4位【おっぱい・ミルク】
片手をグーパーグーパー。牛の乳搾りのイメージです。
1日に何回も見せることができるベビーサインですね。

画像

 

5位【ねんね】
両手をあわせてほおにおきます。赤ちゃんの寝ぐずりが減ってとっても助かるベビーサインです。

画像

 

6位【帽子】
片手のひらで頭をトントンと触ります。手の動きが簡単なので、覚えて使ってくれる子どもが多いですね。お出かけの時に忘れず見せましょう。

画像

 

7位【飛行機】
指の形はイラストを参考にしてくださいね。複雑に見えるけど、大きな音とともにお空をびゅーんって飛んでいく飛行機はきっと、インパクト大なんだと思います。

画像

 

8位【バナナ】
片手でバナナをもって、もう片方の手で皮をむく動き。季節を問わず離乳食でよく使う赤ちゃんの大好きな果物ですね。

画像

 

9位【犬】
太ももをたたく、もしくは指をスナップする。イラストは2ステップで描いてありますが、どちらの手の動きを使えばOKです。

画像

 

10位【ウサギ】
両手を頭の上にのせます。手のひらの向きはどちらでもOK。イラストは日本手話の手の向きになりますが、普段よく使うジェスチャーでもOKですよ。

画像

 

いかがですか?まずはこの10個からスタート。後半は子どもさんがよく目にするものの名前が中心でしたね。そう!まずはものには名前があるってところからはいっていくと、覚えやすいですよ。

 

もっと、一気に頑張りたい人は「ベビーサイン図鑑」がお勧めです。

2025.12.18手放せない毛布には理由がある|ママに知ってほしい子どもの心の成長

どうして子どもは毛布を離さないの?

わが家の娘には大事な「毛布」がありました。
クマのプーさんが付いた黄色とピンクの毛布。
彼女は寝るときはもちろん、起きているときにもいつも持ち歩いていました。別にふわふわの手触りでもなく、可愛いデザインでもないのに、その毛布が一番のお気に入りでした。

 

当時はあまり気にもとめなかったのですが、心理学を少し学んでみると、そこにはちゃんと理由があることがわかったんです。

 

ウィニコットが示した「移行対象」という考え方

イギリスの小児科医・心理学者
ドナルド・ウィニコットは、
この現象を**「移行対象(いこうたいしょう)」**と呼びました。

 

移行対象というのは
**母親(養育者)から少しずつ離れていく過程で、
その代わりとして子どもが安心を感じる“もの”**のこと。

 

たとえば
・いつも使っている毛布
・特定のぬいぐるみ
・タオルやハンカチ

 

「お母さんそのもの」ではないけれど、
お母さんと一緒にいるときの安心感を思い出させてくれる存在なんですって!

 

毛布を持ち歩くのは「甘え」ではない

いつも、いつも、毛布やぬいぐるみが手放せないと、
これは「甘え」なのかな?って思う方もいますよね?

 

でも、子どもは成長とともに、

  • お母さんは自分とは別の存在だ

  • いつもそばにいられるわけではない

ということに、少しずつ気づいていきます。

 

そのとき、心の中には生まれる不安やさみしさを慰めてくれるのが「毛布」や「ぬいぐるみ」なんです。

 

だから、
毛布を手放せない姿はわがままでも、依存でもありません。

 

それは
「自分で自分の心を落ち着かせようとしている姿」
つまり、少しずつ成長している姿とも言えます。

 

日本では「移行対象」が少ない?

実は研究では、
日本で移行対象がはっきり見られる子どもは約3割程度とされ、
欧米に比べると低い傾向があると言われています。

 

その理由のひとつとして考えられているのが、
日本の「添い寝」の習慣です。

 

日本では、
赤ちゃんや幼児が
親と同じ布団で眠ることが多いですよね。だから、

  • 夜もそばに大人がいる

  • 触れ合いの時間が長い

という環境が自然と多くの家庭にあるんです。

 

そのため子どもは、
母親(養育者)との一体感を、より長く実感しやすい

 

つまり、
「安心を“もの”に移す必要が、比較的少ない」
とも考えられるのです。

 


どちらが良い・悪いではない

移行対象がある子も、ない子も、
どちらが正しいということではないそうです。

  • 毛布やぬいぐるみに安心を預ける子

  • 人との距離や関わりの中で安心を育てる子

どちらも、
その子なりの方法で
「世界は安全だ」と感じようとしているのです。

 


その毛布は、心の成長の証

もし、
子どもが何かを大切そうに握りしめていたら、

 

「この子は、これで自分を守っているんだな」
と、そっと見守ってみてくださいね。

 

わが家の娘は一人暮らしをしていますが、実家に帰ってくると
寝るときには、なんとなく近くにあの頃の毛布を置いています。
よく、ボロボロにならずに持ちこたえているな~と思いますが、いつか卒業する日は来るでしょうか?

2025.12.11“なんであの子、こんなに意地悪?” — その背景にあるかもしれないこと

子育ての中で、ふとこんな思いをしたことはありませんか?
「なんでうちの子、こんなに意地悪なことをするの?」
実は、生まれつき「意地悪な子」はほとんどいないと思うのです。
その言動の裏には、多くの場合「感情を表現できなかった」「表現しても受け止めてもらえなかった」「条件付きでしか愛情を感じられなかった」という経験が影響している可能性があるそうです。心理学っていろいろ勉強すると面白いですね~今日は「お子さんが意地悪になるかもしれない?!原因」をご紹介しましょう。

 

  • 原因①:子どもの前で大人が人の悪口を言う
    「○○ちゃんってわがままだよね」「あの人、無理だわ…」など。ドキっ!!!言っちゃってますよね?!わたしも子どもの前で言ったことあるな~でも、子どもはそれを聞いて、「誰かを下げれば自分が優位」「相手をけなせば安心できる」と学ぶかもしれないんだって!

 

  • 原因②:子どもの感情を否定する/抑えさせる
    「泣かないで」「怒っちゃダメ」などと感情を否定するような言葉は、「自分の気持ちはダメなもの」と子どもに伝えてしまうそうです。そして「どうせわかってもらえない」と感じた子どもは、心を閉ざし、自分の感じた痛みを他者にぶつけることでしか発散できなくなるかもしれないって・・・悲しすぎますよね。

 

  • 原因③:条件付きの愛情
    「いい子のときだけ褒める」「いい結果だったらごほうび」「ちゃんとできたら好き、できなかったら嫌い」――。子どもの出来具合で対応を変えると、子どもは「自分の価値=結果」でしかないと感じ、「認めてもらうために必死」になったり、「認めてもらうために誰かをこらしめるとかおとしめる」という思考が芽生える可能性がありそうです。

 

こうした土壌があると、子どもは「意地悪」「自己中心」「他者への共感のなさ」といった態度を身につけやすくなる可能性が高くなるそうです。

 

ベビーサインが育む “感情の受け止め・表現の土台”
ここで、言葉がまだ十分でない「おしゃべりできない時期」に、ベビーサインを取り入れてみる――。
なぜそれが意味を持つのか? 理由を説明しますね。
🔹 言葉を待たず、「伝えたい」をキャッチできる
実際に、ベビーサイン育児の経験者への調査では、

 

  • 「赤ちゃんとの意思疎通ができている」

  • 「何もわかっていないと思っていたけど、赤ちゃんは意思を持っていた」

  • 「赤ちゃんが自発的に何かを伝えようとしていた」

 

と多くの保護者が感じているという報告があります。一般社団法人 日本ベビーサイン協会+ 1
つまり、言葉が出る前でも、赤ちゃんの「気持ち」「思い」をキャッチしてあげられる手段になる。
🔹 “自分の気持ちは通じる/通じた” という安心感が育つ
「伝えたい → 通じた → 受け止められた」という体験は、赤ちゃんにとって “自分は大切にされている/理解されている” という安心感や信頼感につながります。
この安心感は、将来、自分の気持ちを素直に表現したり、他者の気持ちに共感したりする土台になる可能性があります。たとえば、Robert W. ホワイト の「コンピテンス理論」が示すように、子どもに「できた」「通じた」という“成功体験”を与えることは、子どもの自己肯定感や主体性を育てるうえで重要なんですね。

 

観察力と共感力が高まり、「子どもを小さな人として見る」育児へ
ベビーサインを使おうとすると、自然と「子どもは今何を感じているだろう?」と、その表情・しぐさ・タイミングなどに意識が向きます。そして多くの保護者が、「ただ泣いたりぐずったりする存在」ではなく、「小さな人」として、子どもの考えや気持ちを受け止められるようになった――と語ってくれています。note(ノート)+ 1
こんな風に育てられた子どもは、自分の気持ちを大事にされ、他者の気持ちにも敏感な、“優しい心”の育ちやすい土壌を持つことができるのではないでしょうか?

 

「感情を受け止めてもらう/表現できる」育ちが、意地悪の芽を摘むかもしれない
以上をまとめると、ベビーサインには、

 

  • 子どもの感情や思いを受け止める手段になる

  • 子どもが「自分は大切にされている」「伝えたことがわかってもらえた」という安心感を得られる

  • 子どもの自己肯定感や他者への共感力の基盤を育てる

  • 言葉が育つ前から「感情を表現する力」を育てる

 

という可能性があります。
そうした育ちの土壌があれば、「意地悪」「他者をけなす/傷つける」「自分を守るために誰かを下げる」といった行動への道筋は、そもそも作りにくくなる。
つまり、「意地悪な子」に育てあげてしまう原因は、たいてい“環境”にある。
そして、ベビーサインは、子どもの心を 受け止めるとても有効なのではないか――私はそう考えています。

 

ただし…「100%安心」ではない。使い方と受け止め方が肝心
もちろん、ベビーサインは魔法ではありません。
たとえば、子どもの感情を受け止める態度なしに、ただサインだけを覚えさせても、本質的な「共感」「安心感」「信頼感」は育ちにくいでしょう。
――でも、言葉を待つ期間に「伝えたいのに伝えられない」「わかってもらえない」と子どもが感じる時間を少しでも減らせるなら。
それは、子どもの心の根っこに、「この世界には信頼できる存在」がいる――というベースを与えること。
そして、そのベースの上に育つのは、「人を信じ、他者を大切にする」という、人間として大切な感性なのではないでしょうか?

うん!やっぱりベビーサイン、すごい!
そんなベビーサインがぎゅっと詰まった拙著「ベビーサイン図鑑」はこちらから。

 

おわりに:ベビーサインは「言葉の前の共感と思いやりの種まき」
もし、あなたが「子どもの気持ちをちゃんと受け止めたい」「子どもに安心感を与えたい」「将来、相手を大切にできる子に育てたい」と思うなら、ベビーサインはとても有効な手段になると思います。
言葉を待つ前に、まず心を受け止める。
それは、子どもが “優しい心” を育むための、静かで確かな種まき。
「意地悪な子」なんて、生まれつきはいません。
育つ環境と、受け止め方次第。
そして、その受け止めの第一歩に、ベビーサインはきっと力になってくれる。