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2026.10.14娘が生まれたとき、絵本をもらった記憶がない。ブックスタート25年に思うこと

先日、「ブックスタート25周年」というニュースを目にしました。

ブックスタートは、赤ちゃんと保護者が絵本を通して楽しい時間を分かち合うことを応援する取り組みです。

日本で始まってから、もう25年なんですって!

そのニュースを見ながら、ふと、自分自身の子育てを振り返りました。

息子が生まれたのは2000年。京都で子育てをしていました。

そして、娘が生まれたのは2003年。岐阜市での出産でした。

……そういえば、娘が生まれたとき、絵本をもらった記憶がないのですよね。

もちろん、私が覚えていないだけかもしれません。でも、もし当時、ブックスタートのような取り組みがあったら、どんな気持ちで絵本を受け取っただろう。そんなことを考えました。

日本のブックスタートは、いつ始まったの?

ブックスタートの始まりは、1992年のイギリス。

日本では2000年に東京都杉並区で試験的な取り組みが行われ、2001年4月、全国12の自治体で本格的にスタートしました。

つまり、息子が生まれた2000年は、まだ日本で広がり始める前の時期。娘が生まれた2003年も、全国どこでも当たり前に行われていたわけではなかったみたい。

岐阜県内では、現在の各務原市にあたる川島町が2001年4月に取り組みを始めています。その後、県内のほかの自治体にも広がっていきました。

ただ、岐阜市で2003年当時にどのような取り組みが行われていたのかは、今回調べた資料だけでは確認できませんでした。

娘が絵本をもらった記憶がない理由も、今となっては分かりません。

でも、こうして振り返ってみると、赤ちゃんと絵本をつなぐ取り組みは、決して昔から全国で当たり前に行われていたわけではなかったんだなと気づきますね。

ブックスタートは、絵本を配るだけの活動ではない

ブックスタートと聞くと、「赤ちゃんに絵本をプレゼントする活動」と思う方もいるかもしれません。っていうか、私も漠然とそんな風に思っていました。

もちろん、絵本を届けることは大切な要素です。

でも、ブックスタートが大切にしているのは、絵本そのものだけではないんですって。

絵本を通して、赤ちゃんと大人が一緒に楽しい時間を過ごすこと。

絵本を開いて、絵を見て、「わんわんだね」と話しかける。赤ちゃんの表情を見て、反応を待つ。ページをめくりながら、一緒に笑う。

まだ言葉を話せない赤ちゃんとも、こんなふうに心を通わせる時間を持つことができます。

読み聞かせが上手にできる必要はありません。たくさんの絵本を持っている必要もありません。

赤ちゃんと一緒に絵本を楽しむ。その時間そのものに意味があるのです。

絵本は、赤ちゃんを「ひとりの人」として知るきっかけにもなる

私は、ベビーサインを通して、赤ちゃんがまだ言葉を話せなくても、いろいろなことを感じ、考え、自分なりに伝えようとしていることを知ってほしいと思っています。

赤ちゃんは、ただ大人からお世話をされる存在ではありません。

好きなものがあり、気になるものがあり、うれしいことも、嫌なこともあります。

絵本を見ているときだって、赤ちゃんの反応はさまざまです。

じっと絵を見つめる子もいれば、ページをめくりたがる子もいる。お気に入りの絵を何度も見たがる子もいれば、途中で別の遊びに興味が移る子もいます。

そんな反応を「ちゃんと聞いていない」「集中できない」と捉えるのではなく、「この子は何に興味があるんだろう?」と見てみる。

絵本の時間は、赤ちゃんの個性や興味を知る時間にもなるのだと思います。

これは、ベビーサインを使うときにも大切にしたい視点です。

大人が伝えたいことを一方的に教えるのではなく、赤ちゃんが何を見ているのか、何を伝えようとしているのかに目を向ける。

赤ちゃんの反応を受け止め、応えていく。

そんなやりとりの積み重ねが、親子のコミュニケーションを育てていくんですよね~

全国に広がった、赤ちゃんと絵本をつなぐ仕組み

ブックスタートの公式情報によると、2026年9月末時点で、全国1,127の自治体が、絵本を介した楽しい時間の体験と絵本の提供を組み合わせた「ブックスタート」に取り組んでいます。

また、ブックスタート以外の方法も含めて、赤ちゃんに絵本を贈る取り組みを行っている自治体は1,527にのぼります。

ここでいう「ブックスタート」と「絵本を贈る取り組み」は、同じものではありません。ブックスタートは、絵本を渡すだけでなく、赤ちゃんと大人が一緒に絵本を楽しむ体験を大切にしています。

絵本の冊数やタイトル、配布方法は自治体によって違うんですって。

ブックスタートでは、専門家が3年ごとに30タイトルの候補を選んでいますが、全国どこでも保護者がその30冊から自由に選べる、という仕組みではありません。実際にどの絵本を何冊贈るかは、それぞれの自治体が決めています。

地域によって方法は違っても、赤ちゃんと絵本の出会いを社会で応援しようという取り組みが、ここまで広がってきたことには大きな意味があると感じますよね。

25年前には、今ほど当たり前ではなかったこと

息子が生まれた2000年。娘が生まれた2003年。

私はその頃、赤ちゃんと絵本をつなぐ社会の仕組みについて、今ほど意識していなかったのかもしれません。

娘が生まれたときに絵本をもらった記憶はないけれど、だからこそ、今回ブックスタート25周年のニュースに触れて、あらためて考えるきっかけになりました。

子育ては、家庭だけで頑張るものではないはずです。

絵本との出会いを応援すること。赤ちゃんとの関わり方を知る機会をつくること。そして、まだ言葉を話せない赤ちゃんにも、その子なりの思いや個性があると伝えていくこと。

そんな小さなきっかけが、子育てを少しやさしくしてくれるのではないでしょうか。

赤ちゃんに絵本を渡すことは、単に本を一冊プレゼントすることではない。

その子と一緒に楽しむ時間を持つこと、そして、その子をひとりの人として知ろうとすること。

ブックスタート25周年のニュースから、そんなことをあらためて考えました。

皆さんの地域では、どんなブックスタートですか?お子さんが生まれたときに、どんな絵本をもらいましたか?そして、どんな思い出がありますか?良かったら教えてください。

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