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2025.05.17「指差し」よりも効果的?ダウン症の子どもがことばを伸ばしたのは?

「指差しも大事!でも・・・」

 

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

 

ことばの発達には「身ぶり」が大切?

一般的に、子どもの語彙の発達は「指差し」や「見せる」「手渡す」などの**自発的な身ぶり(deictic gesture)**と深い関わりがあると言われています。

これは、定型発達の子どもたちにおいて、こうした身ぶりがその後の言語発達を予測する要素となることが、多くの研究で示されているからです。

では、発達に特性のある子どもたち、たとえばダウン症のある子どもの場合はどうなのでしょうか?

この問いに対して、新たな研究結果が注目を集めています。

 

 

ダウン症の子どもには「ベビーサイン」が効く?

ケンブリッジ大学出版が発表した研究では、

2歳半のダウン症のある子ども23人と、1歳半の定型発達の子ども23人を比較し、それぞれが使った「身ぶり」や「ベビーサイン」が、1年後の語彙力にどのように影響したかを調べました。

結果はとても興味深いものでした。

👉 ダウン症の子どもたちは、「指差し」などの身ぶりは少なめ。
👉 でも、「ベビーサイン」は多く使っていた!
👉 そして1年後の語彙発達に
強く影響していたのは、**身ぶりではなく「ベビーサイン」**だったのです。

つまり、ダウン症のある子どもたちにとって、ベビーサインは単なるコミュニケーションの補助ではなく、言葉の発達を促す重要なステップだったのです。

 

すべての子どもにベビーサインの可能性を

この研究が教えてくれることはとてもシンプルです。

👉 言葉で伝えるのが難しい子でも、**手で表現する力(ベビーサイン)**はしっかり育っている。
👉 そしてその力が、やがて「ことば」に結びついていく

これは、発達に特性のある子どもだけでなく、すべての赤ちゃんに共通する大切な視点です。

まだおしゃべりできない赤ちゃんも、「伝えたい」という気持ちをベビーサインで表現できるようになると、その経験が後の言語発達を後押しすることが期待されます。

ベビーサインは、赤ちゃんの「今伝えたい」をキャッチし、未来の「ことば」につなぐ最適なコミュニケーションです。

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