2025.05.15「遊びこそ最高の学び」──幼児期に本当に大切なことと、ベビーサインの力
「早く!は正解じゃなかった」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「早く学ばせたい」は本当に正解?
「少しでも早く読み書きを」
「小学校の準備を今のうちに」
と、幼児期から勉強に力を入れる家庭が増えています。
でも、その先にある子どもの未来を考えたとき、本当にそれがベストな選択でしょうか?
ボストンカレッジのピーター・グレイ教授の調査によると、早期教育を受けた子どもたちは最初こそ学力が高いものの、
4年生ごろには遊び中心で育った子たちに追い抜かれてしまったそうです。
さらに日本でも、自由保育型の子どもたちの方が年齢とともに語彙力が伸びていくという研究結果があります。
つまり「早く始める」ことが「よく育つ」ことに直結しているとは限らないのです。
“遊び”が育てる力は、テストでは測れない
小学校入学前の子どもたちに本当に育ててあげたいのは、テストで測れる「認知能力」だけではありません。
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「自分で考えて動く力(主体性)」
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「なんで?どうして?という探究心」
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「お友だちとうまく関わる力(社会性)」
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「くじけない心や思いやり」
これらは**「非認知能力」**と呼ばれ、将来の幸福感や仕事の満足度にも影響すると言われています。
でもこの力は、大人が与えた課題をこなすだけでは育ちません。
自分でやりたい遊びを見つけたり、友だちとぶつかったり助け合ったりしながら、少しずつ身につけていくのです。
“伝え合う喜び”を、ベビーサインで体験しよう
ここで、ベビーサインが果たす役割も見逃せません。
言葉で話せない赤ちゃんが、手話やジェスチャーで思いを伝えられるようになると、
-
「気持ちが伝わった!」という喜び
-
「わかってもらえた!」という自信
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「もっと伝えたい!」という意欲
がどんどん育まれます。
つまり、ベビーサインはことばの前の“非認知能力”を育てる土台になるのです。
遊びの中で自然にコミュニケーションが生まれ、自分で考え、表現しようとする。その積み重ねが、就学後の学びの力にもつながっていきます。
「今は勉強よりも、遊びや対話の時間を大切にしてほしい」。
ベビーサインを通して、そんな幼児期の過ごし方を見直すきっかけになれば嬉しいです。
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