2025.05.14“伝える力”の育て方 赤ちゃん×ママのやりとりに注目した研究とは?
「ことばの芽はここにあった!」
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
ことばが話せなくても、赤ちゃんは「伝えたい」と思っている
子育てが始まって、最初にぶつかった大きな壁。
それは「赤ちゃんが全然寝ない!」という現実でした。
息子が生まれてすぐの頃は、授乳後にスッと寝てくれることも多く、「育児楽勝!」と思っていたのです。
でも、生後半年をすぎたあたりから寝てもすぐ起きる、自分の時間はゼロ……。理想としていた育児とのギャップに戸惑い、夫に八つ当たりした日もありました。
「赤ちゃんって、こんなにすんなり寝ないものなの? 誰か教えてよ!」
と、当時の私は必死でした。
そんな経験から、「当時の私が知りたかった!」と思うことを、ここにまとめてみたいと思います。
赤ちゃんがまだ言葉を話せない頃、「あー!」「うー!」と声を出したり、何かを指さしたりする姿を見たことはありませんか?
実はこれ、「まだ話せないけど伝えたい!」という強い気持ちの表れなんです。
アメリカの研究では、10〜13か月の赤ちゃんがママと遊んでいる様子を観察して、赤ちゃんがどんなふうに伝えようとするのか、ママがどう応えるのか、そしてそのやりとりがその後のことばの発達にどうつながるのかを調べました。
「伝えたい!」が強い赤ちゃんほどことばが伸びる?
研究の中で、赤ちゃんが**「声を出しながら指さす」**行動をよくする場面がありました。
それは、ママがまだ赤ちゃんの指さしたものに気づいていないとき。
つまり赤ちゃんは、「ねえ!これ見て!」「わかってほしい!」という気持ちを、声と身ぶりで一生懸命伝えていたんですね。
このような「伝えようとする力」が強い赤ちゃんは、15か月の時点でことばの理解力が高かったそうです。
(決して、言葉の力を伸ばすために、ママはわかってないふりをする方が良いよという話しではありませんよ)
また、ママが赤ちゃんの指さしに対して「それはワンワンだね!」などと反応すると、赤ちゃんの理解力やことばの表現力もぐんと伸びていました。
ことばの土台は、やりとりの中で育つ〜だから「ベビーサイン」〜
この研究からわかるのは、赤ちゃんの「伝えたい」というサインにママやパパがどう反応するかが、ことばの成長に大きく関わっているということ。
ここで思い出してほしいのが「ベビーサイン」です。
ベビーサインは、まだことばを話せない赤ちゃんが「伝えたい!」という気持ちを手の動き(サイン)で表現する育児法。
ママやパパがそのサインをしっかり受け止めて反応することで、赤ちゃんは「伝わった!」という喜びを感じ、やがてそれがことばにつながっていきます。
つまり、今回の研究結果はまさにベビーサインの効果を科学的に裏づけているとも言えるんです。
ことばは、赤ちゃんと大人のあたたかいやりとりの中で育ちます。
ベビーサインはそのスタートラインをサポートするツール。
「伝えるって楽しい!」
「ママにわかってもらえた!」
そんな赤ちゃんの経験が、未来の豊かなコミュニケーションへとつながっていくのです。
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