2025.06.03「0歳の心、どう育つ?」~赤ちゃんのこころの発達まるわかりガイド~
~0歳の赤ちゃんの“心の発達”を月齢ごとに解説します~
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
「こころ」ってどう育つの?
赤ちゃんの成長といえば、寝返りやおすわり、ハイハイなど、目に見える「身体の成長」に目が行きがちですよね。
でも実は、生まれたときから“こころ”もちゃんと育っているんです。
「泣く」「笑う」「見つめる」「甘える」…
これらはすべて、赤ちゃんの“こころのサイン”。
今日は、0歳の1年間で赤ちゃんの心がどう育っていくのかを、月齢ごとにわかりやすくご紹介します。
これを知っていると、赤ちゃんの行動にもっと愛しさが増しますよ。
0〜2か月:「安心感」の芽生え
3〜5か月:「信頼感」の土台づくり
笑顔が増えてきて、「あー」「うー」と声を出したり(喃語)、周囲の人の顔をじーっと見つめるようになる時期です。
このころの赤ちゃんは、「自分が笑ったら、相手も笑ってくれる!」という体験を通じて、人とのやりとりを楽しむようになります。
こうした関わりの中で、少しずつ“この人は自分をわかってくれる”という信頼感が積み重なっていくのです。
6〜8か月:「愛着」の形成
特定の人(ママやパパなど)に対して、強い安心感を持つようになるのがこの時期。
その一方で、「人見知り」が始まる赤ちゃんも。
実はこの“人見知り”、とても大切な成長のサインなんです。
「知らない人はちょっとこわい」
「でも、この人(ママやパパ)は安心できる」
と、**特定の人との深い絆=“愛着”**が育ってきている証拠です。
↓ 初めてのベビーサインは7ヶ月頃【もっと】
9〜11か月:「気持ちの共有」が始まる
赤ちゃんが何かを指さしたり、「見て見て!」と視線で訴えるようになってきたら、いよいよ**「気持ちを共有する力」**が育ち始めています。
この時期は、ただ目の前のモノを見るだけでなく、“相手と一緒に”何かを見る・感じるという「共同注意」の力が伸びてくるころ。
大人の表情やしぐさを見ながら、自分の行動を調整するようにもなってきます。赤ちゃんの心がめざましく成長するので、心理学の用語では「9ヶ月革命」と言います。
↓いろんなベビーサインを使い始めた頃。これは【帽子】のベビーサイン。娘10ヶ月の頃
12か月ごろ:「意思」の芽生え
1歳を迎えるころには、赤ちゃんはだんだんと**“自分の気持ち”を表すように**なってきます。
「イヤ!」と首をふったり、「もっと!」と催促したり、簡単なやりとり遊びができるようになったり。
こうした行動は、赤ちゃんが**「わかってほしい」という意志をもつようになった証**です。だから、ベビーサインを育児に取り入れていると、この時期からどんどんベビーサインが増えていくんです。
まだ言葉は少ないかもしれませんが、心の中にはたくさんの思いや考えが育ってきているのです。それを伝えるツールがベビーサイン。
↓お兄ちゃんに【おやつ】のベビーサインを教えてもらっているところ。
食いしん坊だったので、すぐに覚えたよ。
まとめ:心の成長は「やりとり」から生まれる
0歳の赤ちゃんの心の成長は、一人では育ちません。
大人とのまなざし、声かけ、ふれあい――そのひとつひとつが、赤ちゃんの心に「安心」「信頼」「愛着」「共有」「意思」を育ててくれるのです。
毎日の関わりの中で、「この子は今、どんな気持ちかな?」とちょっと想像してみるだけで、赤ちゃんとの時間がもっとあたたかく、楽しくなりますよ。
そして、ただ、関わるだけじゃなくて、そこにベビーサインがあることで、双方向のコミュニケーションが可能になり、心もどんどん育っていくのです。
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