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2025.06.02ダウン症のあるわが子と向き合って――悩みから希望に変わった、あるママの決意

「この子に、伝える力をあげたい」

 

0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事
ベビーサイン®の専門家
吉中みちる
です。

ダウン症のわが子と向き合って

ベビーサイン講師養成プログラムの受講生がしばらく前に提出してくれた「私がベビーサイン講師になりたい理由」というエッセイ。

その方は、ダウン症を持つ1歳半のお子さんのママ。療育に通い始めた10カ月頃、言語聴覚士さんから「よくママの動きを見て真似しているので、ベビーサインを取り入れてみては?」とアドバイスされたそうです。

でもそのときは、

「意味が分からないと通じないのでは?」

「ダウン症のわが子に理解できるのだろうか」

と疑問に感じて、ベビーサインを取り入れるには至らなかったとのこと。

その背景には、ダウン症育児の戸惑いや、自分自身を責める気持ちもあったと綴られていました。

ふとした記憶が、人生の扉を開いた

その後、お子さんは少しずつ指差しやジェスチャーを始め、
「これは何?」

「あれが気になるの!」

といった小さなサインをママに送ってくれるように。


うまく言葉が出てこないからこそ、「伝えたい」という思いが表れていたのでしょう。

そんな中で出会った、発達に不安を抱える他のお子さんとそのご家族の姿。


「気持ちが伝わらなくて暴れることもある」と聞き、
「うちの子も、やがて同じ壁にぶつかるのでは…」

という漠然とした不安を感じたそうです。

そんなある日、ふと思い出したのが――
学生時代のご友人の訃報で訪れたご自宅で、当時小学生だったその子どもが「おいしい」のサインを見せてくれたときのこと。
その瞬間、「あのママが、生きているうちにわが子に残した贈り物がベビーサインだったのだ」と気づき、胸がぎゅっとなったといいます。

そこから、「赤ちゃんとママに、生涯続く愛の贈り物を届ける仕事。それがベビーサイン講師」という私のブログの言葉にたどりつき、
「私も、わが子のためだけでなく、誰かのために伝える側になりたい」と思ったのだそうです。

“経験者”だからこそ、届けられることがある

実際に周囲のママたちに「ベビーサインを学びたい?」と聞いてみたところ、
「ぜひ教えてほしい!」という声がたくさん返ってきたそうです。

自分の経験が、誰かの力になれるかもしれない――

そんな想いが、彼女を“講師を目指す道”へと後押ししたのです。

エッセイの中にあった「私のような障害児を育てるママにとっては、ベビーサインって本当に必要なんじゃないかと思った」という言葉が、私の胸にも深く響きました。

ベビーサインは、特別な誰かだけのものではなく、すべての赤ちゃんが「伝えたい」と思ったその時に、受け止めてくれる人と出会えるための手段

あなたも、愛の贈り物を届ける側になってみませんか?
ベビーサイン講師として、一歩踏み出してみたい方は、ぜひこちらをご覧ください。

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