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2026.06.19“もう一度子育てしたい”と思った日

0・1・2歳児保育を考える
― 小さな人を尊重する保育 ―

 

これまでたくさんの保育士さんや保護者の方に、ベビーサインのお話をしてきました。

その中で、忘れられない感想があります。

 

それは、

「ベビーサインの話を聞いて、もう一度子育てをしてみたくなりました!」

という言葉です。

 

私はその言葉を聞いた時、

とても嬉しかったのと同時に、

その気持ちがよく分かるなぁと思ったんです。

 

なぜなら、私自身もそうだからです。

もちろん、

もう一度夜泣きの相手をしたいわけではありません(笑)。

離乳食を作りたいわけでもありません。

イヤイヤ期をもう一度経験したいわけでもない。

 

でも、

もしもう一度赤ちゃんを育てられるなら。

もしもう一人、いや二人くらい産めるなら。

私は迷わずまたベビーサイン育児をしたいと思います。

それくらい楽しかったのです。

 

ベビーサイン育児をしていると、

赤ちゃんとの毎日が、

ただお世話をする時間ではなくなります。

 

ある日突然、

【もっと】

が返ってくる。

「あ、もっと食べたかったんだ!」

と分かる。

 

【おしまい】

が返ってくる。

「もういらないんだね」

と分かる。

 

【犬】

【飛行機】

【痛い】

【やって】

 

小さな手が動くたびに、

「そう思ってたの?」

「そんなこと分かってたの?」

の連続です。

 

私は何度も驚かされました。

そして何度も笑いました。

 

赤ちゃんって、

こんなに頭の中で考えていたんだ。

こんなにたくさん分かっていたんだ。

こんなに伝えたかったんだ。

そう思う瞬間がたくさんありました。

 

子育てをしていると、

どうしてもありますよね。

「なんで泣いてるの?」

「どうしたいの?」

「何が嫌だったの?」

そんなふうに途方に暮れる時間が。

もちろんベビーサインがあれば全部分かるわけではありません。

 

でも、

分からない時間は確実に減ります。

そして、

分かり合える時間は確実に増えます。

私はそこが大きいと思うのです。

 

ベビーサインは、

何かを早くできるようにするためのものではありません。

赤ちゃんとの毎日を、

もっと面白くしてくれるもの。

もっと笑顔にしてくれるもの。

もっと「この子ってすごいな」と思わせてくれるもの。

 

だから、

あの感想をくださった方が、

「もう一度子育てしたい」

と思ったのも分かるのです。

 

きっとその方は、

子育てをやり直したいのではありません。

ベビーサインがある毎日を、

わが子と体験してみたかったのだと思います。

 

おしゃべりできない時期から、

もっと気持ちを知りたかった。

もっと会話をしたかった。

もっと笑い合いたかった。

そう思ったのではないでしょうか。

 

私自身、

ベビーサインをしている親子を見ると、

息子との時間を思い出します。

「あの時、こんなサインしてたな」

「あんなこと話してたな」

そんな記憶が今でも鮮明によみがえります。

 

ベビーサインは、

赤ちゃんとの時間を豊かにしてくれるだけではありません。

その時間を、

いつまでも色あせない思い出にしてくれるものなのかもしれません。

 

だから私は今日も思います。

もし戻れるなら、

もう一度ベビーサイン育児がしたいな、と。