
2025.03.04ほら!自分で決めるとうまくいく
コントロールイリュージョン
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン教室
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
子育てにも使える!「コントロールイリュージョン」とは?
皆さん、
「コントロールイリュージョン」
または
「コントロール幻想」
という言葉を聞いたことがありますか?
これは1965年にジェンスキー氏と
ウォード氏によって提唱された概念で、
「自分がコントロールしている」と思うことで、
実際よりもうまくいくように感じる現象のことを指します。
例えば、宝くじを買うとき、
お店の人が選んだものを買うのと、
自分で選ぶのとでは当選確率は
変わりません。
それでも、自分で選んだほうが
「当たりそう!」と感じるのが、
この「コントロールイリュージョン」です。
そして、これは心理的な満足感を
生むだけでなく、
実際に人体にもプラスの
影響を与えることが分かっています。
ある高齢者施設で、
部屋の模様替えにおいて入居者自身に
選択肢を与えたところ、
そうでない場合と比べて
1年以上経った後も健康で元気に
過ごしていたという結果が出たそうです。
「自分で決める」経験が自信につながる
この「コントロールイリュージョン」、
子育てにも活用できると思いませんか?
赤ちゃんや小さな子どもにとって、
「自分で選ぶ」「自分で決める」
という経験は、ただの行動ではなく、
大きな自己肯定感につながる大切なプロセスです。
例えば、
おやつを「りんごにする?バナナにする?」
と選ばせる。
服を「青い服と赤い服、どっちがいい?」
と決めさせる。
このような小さな選択の積み重ねが、
「自分で選んでうまくいった!」
という成功体験になり、自信を育てていくのです。
ベビーサイン育児で「自分で伝える」力を育てよう
「選択肢を与える」という考え方は、
ベビーサイン育児にもピッタリです。
まだ言葉を話せない赤ちゃんでも、
ベビーサインを使えば
「おっぱい」「もっと」「おしまい」
「バナナ」「ねんね」など、
自分の気持ちや欲求を伝えることができます。
「何がしたいのか?」
「どうしてほしいのか?」
を自分で表現できるようになると、
「伝わった!」「分かってもらえた!」
という喜びを感じることができ、
自信へとつながっていきます。
そして、赤ちゃん自身が選び、
伝えられる環境を整えてあげることで、
親も
「赤ちゃんが何を求めているのか分からない…」
というストレスが軽減され、
親子のコミュニケーションがよりスムーズになります。
「選べる」「伝えられる」この経験が、
自己肯定感を育てる第一歩。
そんなベビーサインを取り入れて、
赤ちゃんの「伝える力」と「選ぶ力」を
一緒に育ててみませんか?
ベビーサイン教室では、
親子のコミュニケーションを深めながら、
赤ちゃんが自分で気持ちを伝えられる力を
育む方法をお伝えしています。
ぜひ、お教室で一緒に学んでみませんか?
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