2026.09.30赤ちゃんは寝ている間に、言葉を覚えている?
赤ちゃんがお昼寝している間。
大人から見ると、
「やっと寝てくれた……」
という貴重な休憩時間ですよね。
わが子がなかなか寝ない子だったので、
「やっと寝た・・・」
という感情は今でも鮮明に覚えているな~
でも、赤ちゃんの脳では、この時間にちょっと驚くようなことが起きているかもしれません。
寝ている間に、覚えたことを整理している。
そんなことを示した研究があります。
研究に参加したのは、生後6〜8か月の赤ちゃん。
研究者は赤ちゃんに、ちょっと変わった「言葉の勉強」をしてもらいました。
たとえば、見たことのない形の物体を見せながら、
「Bofel(ボーフェル)」
「Zuser(ズーザー)」
という、実際には存在しない名前を聞かせます。
しかも、形の違ういくつかの物体に、同じ名前をつけました。
つまり赤ちゃんには、
「これとこれとこれは、ちょっと形が違うけれど、みんなBofel」
という関係を覚えてもらったわけです。
そして、学習のあと。
赤ちゃんたちは、しばらくしてから記憶テストを受けます。
すると……
昼寝の長さによって、脳の反応が違っていた。
短い昼寝をした赤ちゃんでは、まだ比較的単純な「音と物体の結びつき」に近い反応。
ところが、より長く眠った赤ちゃんでは、言葉と意味の関係を処理するときに見られる脳反応が現れました。
つまり、睡眠中に、
「この音を聞いた」
という記憶から、
「この言葉は、この種類のものを表している」
という、より意味のある知識へと整理されていた可能性があるのです。
しかも、この研究は生後6〜8か月の赤ちゃん。
まだ言葉を話せない時期です。
それでも脳は、言葉と物との関係を学び、睡眠中にその記憶を整理していた。
研究者たちは、この変化に睡眠中の「睡眠紡錘波(スリープスピンドル)」という脳活動が関係していることも報告しています。
ここが、私はすごく面白いと思います。
私たちはつい、
「まだ話せない赤ちゃんだから、言葉はまだ分からない」
と思ってしまいがちです。
でも、
話せることと、学んでいることは別。
赤ちゃんは、まだ言葉を話せなくても、
聞いて、見て、結びつけて、覚えて、そして眠っている間にも整理している。
つまり、お昼寝は単なる「休憩」ではなく、
赤ちゃんの脳にとって、学んだことを整理する時間でもあるんですね!
そう考えると、
「やっと寝た・・・・・」
といういつもの光景も、少し違って見えてきませんか?
赤ちゃんが眠っている間、
脳の中では今日の経験が、せっせと整理されているのかもしれません。
そして、これはベビーサインにもつながる話。
赤ちゃんがサインを出すようになるまでには、見て、聞いて、意味を結びつけて……という、たくさんの「学習」があります。
すぐにサインが返ってこなくても、
「覚えていない」のではなく、今まさに学んでいる途中なんです!
そんな視点を持っておくと、赤ちゃんを見る目も少し変わりますよね。
次回は、さらに面白い研究。
「寝た赤ちゃん」と「寝なかった赤ちゃん」で、翌日の記憶に違いが出た?
というお話です。








