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2026.07.21赤ちゃんの「なんで?」は、いつ始まる?

「赤ちゃんは、何も分からない存在。」

そんなふうに思われていた時代がありました。

でも今、発達研究はまったく違うことを教えてくれています。

赤ちゃんは、生まれたときから世界を知ろうとする”探究者”です。

そして最近、とても興味深い研究が発表されました。

2025年、イギリス・ランカスター大学の研究チームは、5~24か月の乳幼児を対象に、**世界で初めて乳幼児の好奇心を測る尺度(Infant and Toddler Curiosity Questionnaire:ITCQ)**を開発しました。

この研究では、乳幼児の好奇心を大きく3つに分けています。

① Sensory curiosity(感覚的な好奇心)

「触ってみたい。」

「なめてみたい。」

「振ってみたい。」

赤ちゃんが何でも口に入れるのは困った行動ではなく、世界を知るための方法でもありますよね。


② Investigative curiosity(調べてみたい気持ち)

何度も落としてみる。

何度もフタを開け閉めする。

同じ遊びを繰り返す。

大人には「また?」に見える行動も、赤ちゃんにとっては「実験」のようなものですね。


③ Interactive curiosity(人とのやり取りを楽しむ好奇心)

そして私が一番興味深いと思ったのが、この3つ目です。

赤ちゃんは、

「物」だけではなく、

「人」にも好奇心を向けています。

「この人は笑うかな?」

「もう一回やったら反応してくれるかな?」

そんなやり取りそのものが、赤ちゃんにとって大切な学びなのです。


私は、この研究を読んでいて、

「だからベビーサインなんだ。」

と改めて感じました。

ベビーサインは、手の形を覚えることが目的ではありません。

赤ちゃんが

「伝えたい。」

「反応してほしい。」

「一緒に喜んでほしい。」

そんな人への好奇心を育てるコミュニケーションでもあると思っています。

保育の現場でも、ご家庭でも、

赤ちゃんが何かに夢中になっていたら、

すぐに次の活動へ進める前に、

「何が気になっているのかな?」

と少し立ち止まってみてください。

その時間が、赤ちゃんの学びをぐんと深めてくれるかもしれません。


今日の締め

私は20年以上、ベビーサインを通してたくさんの赤ちゃんと出会ってきました。

その中で確信していることがあります。

赤ちゃんは、「教えられる」のを待っている存在ではありません。

自ら世界を知ろうとしている、小さな研究者です。

その探究心を、大人がどう受け止め、どう応えるか。

それが、乳幼児期の関わりの大きな意味なのだと、私は思っています。