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2026.06.10“教育”ではなく、“子育てを楽しくするもの”だった

0・1・2歳児保育を考える
― 小さな人を尊重する保育 ―

 

ベビーサインの話をすると、

「頭が良くなるんですか?」

「言葉を覚えるのが早くなるんですか?」

そんな質問をいただくことがあります。

 

もちろん研究の中には、

語彙の発達やコミュニケーションに関する興味深い報告もあります。

 

でも私は20年以上ベビーサインを伝えてきて、

その価値を一言で表すなら、

「子育てが楽しくなる」

ことだと思っています。

 

実際にこんな感想をいただいたことがあります。

「教育ではなく、子育てを楽しくするものなんだという事がわかり、子育てに悩んだり辛いと感じている人にはやってみる価値があると思った」

私はこの感想を頂いた時に「うん!伝わった!」という実感が持てました。

 

だって、

ベビーサインの本質をよく表していると思うから!

今の時代、

子育てをしていると本当にたくさんの情報が入ってきます。
(気の毒なくらい・・・・)

 

絵本は何冊読んだ方がいい。

英語は早く始めた方がいい。

運動能力を伸ばすには。

非認知能力を育てるには。

自己肯定感を高めるには。

 

もちろん、どれも大切な視点です。

でも、その情報が増えれば増えるほど、

「ちゃんとやらなきゃ」

「もっと頑張らなきゃ」

と苦しくなってしまうことありませんか?
(私の時代はそんなに情報がなくて、助かったな~と今振り返ると思います。)

 

子育てが、

楽しむものではなく、

課題をこなすものになってしまう。

 

そんな親御さんも少なくありません。

でも赤ちゃんにとって本当に大切なのは、

毎日の中で、

誰かと笑い合うこと。

誰かと気持ちを通わせること。

「伝わった!」

を経験すること。

だと私は思うんです。

 

ベビーサインをしている親子を見ていると、

そこには特別な教材もありません。

難しい理論もありません。

あるのは、

「もっと?」

「そうだったの?」

「ほんとだね~」

という会話です。

 

そして、

そのやり取りの中で、

親が笑う。

赤ちゃんが笑う。

また親が笑う。

そんな時間が生まれます。

 

私はそれがベビーサインの本当の魅力であり、
私がずーーーーっと伝え続けたい本質でもあります。

 

以前、

「ベビーサインの話を聞いて、もう一度子育てをしてみたくなりました!」

という感想をいただいたことがあります。

 

その言葉を聞いた時、

私も、そうそう!って思いました。

だって、

ベビーサインが伝えたいのは、

能力開発でも、

早期教育でもなく、

子どもと過ごす時間の楽しさだからです。
(あっ、結果的にいろいろすごい能力や器用さなど、やって良かった~の教育的メリットもたくさん付いてきますけどね!)

 

乳児期は短い。

振り返ると、本当にあっという間です。

 

だからこそ私は、

何かを身につけさせることよりも、

何かができるようになることよりも、

親子で笑い合った記憶をたくさん残してほしいと思っています。

 

ベビーサインは、

そのための特別な教育法ではありません。

「今日も楽しかったね」

を増やしてくれる、

親子のコミュニケーションの道具です。

 

もしそれによって、

親が少し肩の力を抜いて、

子どもと向き合う時間を楽しめるのなら。

それだけでも、

十分価値があるのではないかと私は思うのです。