2025.12.24スクリーンに頼りすぎない子育てへ。赤ちゃんの脳が喜ぶ関わり方
赤ちゃんにスマホを見せすぎると…って、本当のところどうなの?
子育てをしていると、
「ちょっとだけ動画に頼りたいな」
そんな瞬間、ありますよね。
ごはんの支度中、ぐずったとき、どうしても手が離せないとき。
スマホやタブレットは、今の子育てに欠かせない存在にもなっています。
でも最近、乳幼児期のスクリーンタイムについて、気になる研究結果がいくつか報告されています。
スクリーンを見る時間が長いと、起こりやすいこと
カナダの研究(2019年)では、
5歳の時点で1日2時間以上スクリーンを見る習慣がある子どもは、ADHD症状に該当するリスクが約7.7倍になる、という結果が出ています。
また、中国で4万人以上を対象にした大規模研究(2022年)では、
0〜3歳のスクリーン視聴時間が長いほど、3歳時の「多動傾向」が強くなることがわかりました。
特に、
1日3時間以上スクリーンを見ていた子どもは、
まったく見ていなかった子と比べて、
多動症状が出るリスクが4.62倍高かったそうです。
どうして影響が出るの?
これらの研究で共通して指摘されているのは、
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注意力が育ちにくくなる
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落ち着いて何かに取り組む力が育ちにくくなる
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脳の中でも「考える・我慢する・切り替える」を担う前頭葉の発達に、遅れが見られる可能性がある
という点です。
スマホやタブレットがなかったらどうする?
私が子育てをしていたのはもう20年以上も前。その頃はガラケーの時代で、通話には便利だけど、子どもたちに動画を見せるツールではありませんでした。
だから、子どもたちが愚図ったらどう乗り切るか?をいろいろ考えました。
お出かけのカバンには
・ペン・ノート・折り紙・動物や乗り物のフィギュア・ハンカチ・新しいおもちゃ・シール・ミニ絵本
こんなのが入っていた記憶があります。愚図ったら、その場の状況によってカバンから取り出す。食が細い子たちだったので、おやつを出すよりも効果的でした。
赤ちゃんが本当に必要としているのは「やりとり」
赤ちゃんの脳は、
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見て
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聞いて
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触れて
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反応を返してもらう
こうした人とのやりとりの中で、ぐんぐん育ちます。
一方、スクリーンはどうしても
「一方通行」になりやすい。
だからこそ、
日常の中で増やしたいのは、
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目と目を合わせること
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声をかけること
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一緒に笑うこと
その延長線上にあるのが、ベビーサインです。
ベビーサインは「スクリーンの代わり」になる
ベビーサインがあると、
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赤ちゃんが「伝わった!」と感じられる
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泣く前に気持ちを伝えられる
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大人が先回りして動画を見せなくてもすむ
そんな場面が増えていきます。愚図ってないのに、もうすぐ愚図るかも・・・ってタイミングで先回りして動画を見せている方も多いのでは?
「何をしてほしいのかわからなくて、とりあえずスマホ」
から、
「手で教えてくれたね」
「そうだったんだね」
へ。
これは結果的に、
スクリーンに頼る時間を自然に減らすことにもつながります。
完璧じゃなくていい。選択肢があることが大事
忙しい毎日の中で、
スクリーンに助けてもらう日があっても大丈夫。(本当はゼロ=0の方がスッキリわかりやすいですよ!)
でも、
「別の方法もあるよ」
「赤ちゃんと通じ合う楽しい道具があるよ」
そう知っているだけで、
子育ては少しラクになります。
ベビーサインは、
赤ちゃんの脳を育てながら、
親子のやりとりを増やし、
結果としてスクリーンタイムを減らすことにもつながる。
そんなやさしい循環をつくってくれる存在なのかもしれません。
ベビーサインのすべてがわかる1冊はこちら「ベビーサイン図鑑」良かったら手に取ってみてください。









