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2025.11.26ヘックマン教授の研究に学ぶ、最強の幼児期投資とは

「幼児期への投資」は一番コスパがいい?

 

ーヘックマン教授の研究と、ベビーサインの意外な共通点ー

子育てって、「今のこの関わり、本当に意味あるのかな…?」と思う瞬間ありませんか?寝不足だし、時間もお金も限られているし、正直“できることだけしたい”。タイパもコスパもいいのはなんだろう?

そんなママ・パパに、ぜひ知ってほしい研究があります。

 

✔︎ 乳幼児期への投資は“人生で一番リターンが大きい”

アメリカのノーベル経済学者 ジェームズ・ヘックマン教授 の研究では、

 

0〜5歳の幼児期に教育・育ちへの働きかけをすることが、もっとも費用対効果が高い

 

という結果が出ています。

 

ヘックマン教授の研究によれば、

乳幼児期の環境づくりや関わりは、
・健康
・学び
・社会性
・将来の収入
などの “人生の土台” を大きく変えるそうです。

 

しかも驚くのは、投資効果の高さ。
研究では、年率13%のリターン になる可能性があると言われています。
(普通の金融投資より高い…!)

 

▼参考:ヘックマン教授の研究記事
https://news.uchicago.edu/story/investment-early-childhood-programs-yields-robust-returns
https://phys.org/news/2016-12-investment-early-childhood-yields-robust.html

✔︎ 幼児期の投資って何をすること?

そうか!!!じゃあ、3歳児にかけ算を教えたらいいのか?とかそういう知識を詰め込むような話ではなく、「非認知能力(自制心、集中力、社会性など)を幼児期に育むことが重要」だとヘックマン教授は指摘しています。

 

そこで出てくるのが「ベビーサイン」。

 

ベビーサインって、まだ言葉が出ない赤ちゃんが、「気持ちを手で伝える」コミュニケーション方法。

実はこれ、ヘックマン教授が指摘する“幼児期への投資”と、とても相性がいいんですよ。

 

ベビーサインが「コスパ抜群の幼児期投資」と言える理由

① 気持ちが通じる → 赤ちゃんも親もストレスが激減

まだ言葉が出ない時期に「おなかすいた」「もっと」「ねんね」などが伝わる。これだけで、親子のストレスはかなり減ります。
環境の質が上がる=幼児期投資としては最高。

 

② “非認知スキル” の土台が育つ

ヘックマン教授が特に重視しているのは、
集中力・感情コントロール・やりとりの力などの「非認知スキル」。
ベビーサインは、これらを自然に育てるコミュニケーションなんです。

 

③ 愛着形成がスムーズに進む

「伝わった」「わかってもらえた」
こんな安心感は、赤ちゃんの自己肯定感の源に。

 

④ 費用が低い、準備も簡単

特別な道具はほぼ不要。
日常の“親子の手と時間”を使うだけ。
それでいて得られる効果は長期的。
これが「コスパ最強」の理由です。

 

⑤ お仕事として学ぶ場合も、社会貢献につながる

(助産師・保育士・看護師・療育関係の方へ)
ヘックマン教授の研究では、幼児期支援は社会的リターンも大きいとされています。つまりベビーサインを学ぶことは、「自分のスキル向上」だけでなく「家族と社会の未来づくり」にも貢献します。

 

子どもに“何かしてあげたい”と思うあなたへ

ベビーサインは、
・特別な教材もいらない
・日常の中でできる
・親子時間の質が一気に上がる
そんな“やさしい投資”です。

 

ヘックマン教授の研究が示すように、
0〜5歳の時間は、本当に一度きりで、効果は絶大。

 

その大切な時期に「わかりあえる体験」を重ねることは、
赤ちゃんにとっても
ママ・パパにとっても
未来への最高のプレゼントになりますよ。

 

非認知能力などについても言及している書籍はこちら