2026.07.10赤ちゃんは「何も分からない存在」ではありません。
「まだ赤ちゃんだから、何も分かっていない。」
昔はそんな言葉をよく耳にしました。
でも、本当にそうでしょうか。
私は20年以上、ベビーサインを通してたくさんの赤ちゃんと出会ってきました。
その中で何度も感じてきたことがあります。
赤ちゃんは、毎日いろいろなことを考えています!
毎日、たくさんのことを感じています!
そして、一生懸命伝えようとしています!
ただ、それを話し言葉で表現することがまだできないだけなのです。
だから私たち大人は、泣くことや表情、しぐさを見ながら、その思いを想像しようとします。
もちろん、それもとても大切なことです。
でも赤ちゃんが成長するにつれて、「伝えたいこと」はどんどん増えていきます。
「あれが見たい。」
「もう一回やりたい。」
「これはイヤ。」
「パパはどこ?」
「このリンゴ、おいしい!」
赤ちゃんの頭の中には、実はたくさんの思いや発見があふれています。
ところが、それを伝える手段が少ないために、大人には「泣いている」「ぐずっている」「なんか、機嫌いい感じ」としか見えないこともあります。
私は、ここに子育てや保護者支援の大きなヒントがあると思っています。
赤ちゃんは、「何も分からない存在」ではありません。
伝える方法が少ないだけなのです。
この視点を持つだけで、赤ちゃんへの関わり方は大きく変わります。
そして、その思いを伝える手段の一つが、ベビーサインです。
ベビーサインは、手の動きを覚えることが目的ではありません。
赤ちゃんの「伝えたい」という気持ちを受け止めるための、ひとつのコミュニケーション手段なのです。
次回は、この「伝えたいのに伝えられない」という赤ちゃんのフラストレーションについて、もう少し詳しくお話しします。
「話せない」のではなく、「伝えたいことがある」。
そんな視点から赤ちゃんを見ると、今までとは違う世界が見えてくるかもしれません。
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