2025.09.14海外在住ママにお勧め絵本5選 その2 むかしばなし絵本
0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
昔話絵本を選ぶときのポイント
同じ「ももたろう」や「いっすんぼうし」でも、作者や画家が違う絵本がたくさん出版されています。
「お話の流れが同じなら、100均に売っている昔話絵本でもいいんじゃない?」と思われる方もいるかもしれません。
(実は子どもたちが小さな頃は、まだそんなに絵本に詳しくなかったので、あまりこだわって選書ができなかった後悔があります。)
でも、本当に優れた絵本は、長く読み継がれてきた理由があります。優れた絵本は、言葉のリズムと絵の表情が響き合い、子どもの心に深く残ります。
👉 昔話に限らす絵本を選ぶときのコツ
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言葉が美しいかどうか(声に出して心地よいか)
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絵が物語を引き立てているか(感情や動きが伝わるか)
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読み継がれてきた実績があるか(ロングセラーかどうか)
今回ご紹介する絵本は、こうした観点から選んでいます。
お時間があれば、同じ絵本で違う出版社のものを読み比べてみると面白いですよ。
おすすめの昔話絵本 5選
1. 『ももたろう』(松居直/赤羽末吉)
川を流れてきた桃の中には、可愛い男の子が!どんどん成長して、犬・猿・キジと力を合わせて鬼退治に向かう物語。
美しい日本語でテンポよく描かれており、声に出して読むと自然にリズムが生まれます。やっぱり「ももたろう」はこの福音館書店のが一押しです!
2. 『だいくとおにろく』(松居 直/赤羽 末吉)
大工と鬼が橋をめぐって知恵比べをするユーモラスで迫力のある昔話。
表紙からも伝わる鬼の迫力ある姿、これ、インパクト大ですよね。その鬼に怖じ気づくことなく立ち向かう大工の機転が見事に描かれています。
3. 『さるかに』(松谷 みよ子/滝平二郎)
サルとカニのやりとりから始まり、仲間たちと力を合わせてサルをこらしめる物語。これもタイトルや種類が豊富でどのお話を選んだらいいのか迷う1冊ですよね。
リズムのよい言葉の繰り返しが、声に出して読むとテンポよく響きます。絵の表情も豊かで、カニの悔しい顔や仲間たちの動きが子どもの共感を呼びます。
4. 『ねずみのすもう』(神沢 利子/赤羽 末吉)
小さなねずみと大きなねずみがすもうをとる、温かくてユーモラスなお話。
日本独自の「すもう」という文化に触れられるだけでなく、やさしさや思いやりの大切さも伝えます。絵の躍動感が、相撲の取り組みの迫力を生き生きと表現しています。
5. 『いっすんぼうし』(いしいももこ/あきのふく)
日本語の表現が美しく、いっすんぼうしが大きくなる「ずんずんずん」などの言葉は、声に出すとその情景が浮かび上がりますね。
まとめ
昔話絵本は、日本語の美しさや表現のリズム、そして絵との融合を楽しめるものを選ぶのがポイントです。
海外で育つ子どもにとっては、ただ「日本の物語を知る」だけでなく、日本語の響きや文化の奥深さを体験できる貴重な入り口になります。
方言や昔の言葉があって、少し読みにくいかもしれませんが、そこも、また文化です。ぜひ、声に出して読み聞かせてみてくださいね。
次回は「日英翻訳絵本」をご紹介しますね。
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