2026.05.23“ベビーサインなんて…”と思っていました
0・1・2歳児保育を考える
― 小さな人を尊重する保育 ―
「今まで“ベビーサインなんて…”と思っていました。でも全然違いました。ごめんなさい。もっと広めてください!!」
これは、ある保育士さんが研修後にくださった感想です。
この言葉、正直すぎて私、ちょっと笑ってしまったんですよね。
実はベビーサインには、たくさんの“誤解”があるからです。
「手話みたいなこと?」
「特別な教育?」
「言葉が遅れるんじゃない?」
「そんなことしなくても、ちゃんと育つでしょう?」
そう思われることも少なくありません。
でも実際に体験した方たちからは、
「思っていたものと全然違った」
という声を本当によくいただくのです。
私自身、ベビーサインの本質は、
「言葉を伝えようとする時間」
そのものです。
ベビーサインでは、
必ず声をかけながら手を動かします。
【もっと】なら、
「もっと食べたいのかな?」
「もっとやりたい?」
【おしまい】なら、
「もうおしまいだよ」
「あと3回やったらおしまいね」
つまり、
“手だけ”ではなく、
言葉も、表情も、アイコンタクトも、一緒に使う。
だから実際には、
コミュニケーションの量がとても増えるのです。
以前、こんな感想もいただきました。
「教え込むというのではなく、自然と話し言葉に手の動きをつけてコミュニケーションをとる方法だと知り、“よかった!これならできるかな!?”と思いました」
この“自然と”という感覚は、とても大切だと思っています。
ベビーサインは、
何かを早くできるようにするためのものではありません。
“教育”というよりも、子どもたちを前にして、
大人が
「あなたともっと通じ合いたい」
と思い、それを可能にする
コミュニケーションの道具なのです。
そして不思議なことに、
大人がそうやって関わり始めると、
子どもたちも少しずつ、
「伝えたい」
「わかってほしい」
という気持ちを返してくれるようになります。
それは、
大人が一方的に教える世界ではなく、
子どもも“対話の相手”になっていく時間。
だから私は、
ベビーサインは特別なものではなく、
“人と人が通じ合うための、とても自然なコミュニケーション”
なのだと思っています。








